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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
CPシリーズ(シーピーシリーズ)は、ヤマハのステージピアノの型番・商品名である。 == 概要 == CPシリーズを音源方式で分類すると、CP-70などの打弦式電気ピアノの系統、CP-30などのアナログ音源電子ピアノの系統、そして現行機種であるCP300などのデジタル音源電子ピアノの系統に大別される。それぞれの機種はステージ上での演奏および、運搬・設置のしやすさを考慮した仕様となっている〔ヤマハCPの系譜 p.7〕。 CP-70とCP-80は「エレクトリック・グランド」と呼ばれ、CPシリーズを代表する機種となっている〔ヤマハCPの系譜 p.6〕。グランドピアノと同様の打弦機構を備えているCP-70/CP-80の音色は、ローズ・ピアノ、ウーリッツァー・ピアノなどの電気ピアノと比べてグランドピアノに近い〔ヤマハCPの系譜 p.4〕。グランドピアノでは打弦時の振動が響板によって増幅されるのに対し、CP-70/CP-80では打弦時の振動をピックアップで検出して外部アンプで増幅するため、独特の個性が加わった音色になっている。その音色はポップス、ロック、ジャズ、フュージョンなどになじみやすく、80年代の音楽シーンを象徴する音色の一つとなっている〔ヤマハCPの系譜 p.5〕〔ヤマハCPの系譜 p.16〕。 このように、CP-70/CP-80は他方式の電気ピアノや電子発振式の電子ピアノと比較してグランドピアノの代用品としての高い完成度を持ち、かつ、単なるグランドピアノの代用品にとどまらない存在感を示した〔。DX7をはじめとするFM音源方式のシンセサイザーがステージ演奏で多用されていた1980年代中盤以降においても、CP-70/CP-80はステージ演奏で使用され続けた。しかし、90年代以降は軽量で取り扱いに便利なPCM音源方式の電子ピアノやシンセサイザーが普及したこともあり、CPシリーズはステージピアノの主流から外れ、生産終了となった〔。 現在、CP-70/CP-80の音色はサンプリングされて多くのPCM音源方式の電子楽器に搭載されている〔。また、ヤマハによる生産・サポートが終了した現在においても、本物のCP-70/CP-80が持つ質感にこだわりを持つアーティストによってCP-70/CP-80がステージ演奏で使用されることがある。2009年現在、ステージ演奏でCP-70/CP-80を使用している代表的なアーティストとして、小林武史〔ヤマハCPの系譜 p.17〕やティム・ライス=オクスリー(キーン)〔ヤマハCPの系譜 p.18〕が挙げられる。 CPシリーズには、CP-70/CP-80以外の系統としてCP-30などのアナログ音源方式の電子ピアノの系統が存在する。これらの機種は電子発振式の音源を備えているが、現在主流のPCM音源方式ではなくアナログシンセサイザーに近い音源方式である〔〔。この系統は1982年に発売されたCP-7を最後に、後継機種はFM音源を採用したPFシリーズへ移行した。 1985年に発売されたCP-80M/CP-70M/CP-60M以降、CPの名を冠する機種は長らく発売されていなかったが、2006年にAWM音源(PCM音源)を採用したCP300とCP33が発売された〔。 2015年にCPシリーズの新しいモデルとしてreface CPが発表された(詳細は後述)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヤマハ・CPシリーズ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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