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メイト(Mate)は、かつてヤマハ発動機(ヤマハ)が製造販売していたビジネス用オートバイである。シリーズ車種として排気量やエンジン別に数車種のバリエーションが展開された。 == 概要 == メイト製造以前からホンダスーパーカブ同様のアンダーボーンフレーム車を製造していたが、1965年に発売されたモデルの車名がMate U5D〔http://www.nipponstyle.jp/comment/index.php?date=0702〕となって以降、同社ビジネス車はすべてメイトシリーズとして展開された。 車体各部はライバル車種とほぼ同様の構造・方式であるが、エンジンは空冷2ストロークエンジンを搭載するため、パワー過渡特性が良く、山間丘陵部や田舎の登坂や広範囲配達での法人用途に支持を受けた。反面、2ストエンジンであるために、低速、低回転での走行が多い用途ではマフラーがすぐ詰まり出口側がオイルカスで汚れる、そのオイルカスや排気オイルで車体や服が汚れる、周辺の空気がオイルくさくなったり白煙で汚れる、スーパーカブにメンテフリー性や廃車までの積算距離で劣る、などの理由から主に平地都市部の全用途や、農村部の個人用途では、競合車種のホンダ・カブやスズキ・バーディーに乗るユーザー層も少なくなかった。上述2車と本車は、日本の郵便物集配達等を担ってきた郵政省(→郵政事業庁→郵政公社→日本郵政グループ)にも採用された。 長期に渡りスーパーカブやバーディーのライバル、市場ナンバー2的存在であったが、昨今の郵政仕様や銀行向けなどのビジネス用マニュアルトランスミッションオートバイの需要の喪失や減少(スクーターに比較してのギアチェンジの煩雑さや、ロッカーアーム式サスペンションの性能の低さ、チューブ式タイヤのパンクしやすさ、フレームが細く高重心で前かごもフォークマウントであるため重量物を積むと動揺して走行が不安定になる(ヤマハ・ギアの前かごはフレームマウント)、政府による自動車排出ガス規制強化などの要因により、2ストエンジンの排ガス対策はコスト的に難しいこともあり、2008年9月をもってメイトシリーズ全モデルが生産終了となった。 後継はビジネスモデルスクーターのギアとなったため(メイト終了以前から2ストモデルがリリースされており、ビジネスおよび一般向けに好評で市場が拡大する一方であったうえに、4ストモデルがリリースされてこれも販売が好調であった。ホンダも新型ベンリィで対抗しているが後発で追いつけていない)、ヤマハは長年続いていた日本国内向けのマニュアル式アンダーボーンフレーム車両の生産はビジネス以外のモデルを含めて全て打ち切った格好となった〔ただし現在も東南アジアでの現地向けモデルの生産は継続しており、一部は国内に逆輸入されている〕。 なおマニュアル式ビジネスオートバイ淘汰は市場全体の流れであり、スーパーカブはスクーターやベンリィに近い設計として大幅改修を受けた現行モデルとなりつつ110ccモデルをラインナップすることでかつてヤマハの牙城であった山間部や田舎での法人需要および郵政・警察需要を吸収。バーディはチューブレスタイヤ採用など大幅改修してもなお苦戦し現在は50ccモデルのみ販売に縮小されており、主な警察需要はアドレスシリーズである。 V50は2007年の生産終了時に、依然として2ストロークエンジンを求める根強いユーザー層に応えるため大量に在庫をストックさせていた。この在庫方式はRZから続くヤマハの伝統的な手法でもある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヤマハ・メイト」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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