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ヤルコフスキー効果 : ミニ英和和英辞書
ヤルコフスキー効果[やるこふすきーこうか]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [こう]
 【名詞】 1. efficacy 2. benefit 3. efficiency 4. effect 5. result 6. success
効果 : [こうか]
  1. (n,adj-no) effect 2. effectiveness 3. efficacy 4. result 

ヤルコフスキー効果 : ウィキペディア日本語版
ヤルコフスキー効果[やるこふすきーこうか]
ヤルコフスキー効果(Yarkovsky effect)は天体からの熱放射の不均一が生じることにより、天体にモーメントが生じ、小天体の軌道が影響を受ける効果である。通常その影響が問題になるのは径が10cmから10kmまでの比較的小さい隕石や小惑星といった天体についてである。
ロシアの土木技術者、イワン・ヤルコフスキーによって見出された。ヤルコフスキーは余暇に科学の研究を行い、1900年頃に、研究を発表し、自転する小惑星などの天体の「1日」の熱放射の不均一によって生じる微小な力の積み重ねが長い時間がたつと、その小天体の軌道を変化させると主張した。ヤルコフスキーの主張は忘れられたが、エルンスト・エピックによって、太陽系内の隕石軌道の変化に重要である可能性が再検討された。
ヤルコフスキー効果は、小天体の表面が太陽によって暖められてから、熱線を放射して冷却するまでに時間が必要であることから生じる。自転する小惑星の、小惑星の「1日」の夜明けを迎える場所と、夕暮れを迎える部分を比較すると、夕暮れを迎える部分のほうが、すでに太陽によって暖められてきたので熱放射量が大きい。この熱放射の差が夜明けの部分の方向に微小な力を発生し、軌道を変化させる。自転と公転の方向が順行である場合、この力は軌道長半径を増加させる方向に働く。
太陽のまわりを、自転せずに公転のみする小天体のモデルではこの効果は公転速度を遅くする向きに働く。
ヤルコフスキー効果は1991年から2003年の間の12年間に、計測された。小惑星 (6489) ゴレブカの軌道を1991年、1995年、1999年にレーダーを使って精密計測し、予測値からのずれから15kmの軌道変動が計測された。
ヤルコフスキー効果は天体の大きさによって異なり、キロメーターサイズの小惑星では無視できる。ゴレブカの計測では力は約0.25Nと見積もられ、10-10 m/s2の加速度であった。
この力の予測は、天体の形状、表面の反射能のばらつき、表面の凹凸、自転軸の傾きなど多くの要因が影響するためにきわめて困難である。しかしながら地球に衝突する可能性のある小天体の軌道を変更するのに、表面を「塗装」して反射率をかえたり、太陽の光を小天体に集めて加熱するなど、ヤルコフスキー効果をつかって軌道を変更するというシナリオも考えうる。
== 関連項目 ==

*ヤルコフスキー・オキーフ・ラジエフスキー・パダック効果:天体からの熱放射の不均一により、天体の自転速度が変化する現象。ヤルコフスキーらにより予測され、小惑星の自転周期の観測により証明された。
*ポインティング・ロバートソン効果

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ヤルコフスキー効果」の詳細全文を読む




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