翻訳と辞書
Words near each other
・ ユースケサンタマリア
・ ユースケベ
・ ユースケ・アエミリウス・レピドゥス
・ ユースケ・グナエウス・ポンペイウス
・ ユースケ・サマルトリア
・ ユースケ・サンタマリア
・ ユースケ・スピロヘータ
・ ユースケ・テンタクルス
・ ユースケ・ペルセポリス
・ ユースケ・マルクス=アウレリウス=アントニヌス
ユースケース
・ ユースケース図
・ ユースゲストハウス
・ ユースタキオ弁
・ ユースタキー管
・ ユースタシー
・ ユースタス
・ ユースタス・フォン・ドホナーニ
・ ユースタス・マイルズ
・ ユースタス・マリンズ


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ユースケース : ミニ英和和英辞書
ユースケース[ちょうおん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ユースケース : ウィキペディア日本語版
ユースケース[ちょうおん]
ユースケース(Use Case)とは、ソフトウェア工学システム工学でシステム(あるいはシステムのシステム)の機能的要求を把握するための技法である。各ユースケースは、何らかのビジネス目標/機能に関するシナリオでのアクター(actor)と呼ばれるユーザーとシステムのやりとりを描いたものである。ユースケースのアクターはエンドユーザーの場合もあるし、別のシステムの場合もある。ユースケースでは技術専門用語をなるべく使わず、エンドユーザーやそのビジネスの専門家に分かり易い用語を用いる。ユースケースの作成は、ビジネスアナリストとエンドユーザーが共同で行うことが多い。ユースケースとユースケース図は厳密には区別されるべきものである。
1986年、後に統一モデリング言語(UML)やラショナル統一プロセス (RUP) で重要な役割を演じたイヴァー・ヤコブソンは、初めてユースケースの視覚化モデリング技法を成文化した。当初彼は ''usage scenarios'' とか ''usage case'' という用語を使用していたが、それらが英語として不自然であると気づき ''use case'' という用語を使うようになった。ヤコブソンが創始したユースケースのモデリングに対して、Kurt Bittner、Alistair Cockburn、Gunnar Overgaard といった人々が改良を加えていった。
1990年代、ユースケースは機能要求を把握する手法として最もよく使われるようになってきた。特に元々の発祥の分野であるオブジェクト指向関連で顕著であるが、ユースケースの有効性はオブジェクト指向に限らない。というのも、ユースケース自体は本質的にはオブジェクト指向とは無関係だからである。
システム工学において、ユースケースはソフトウェア工学よりも抽象度の高いレベルで利用され、システムの任務やシステム保有者の目標を描くのに使われることが多い。より詳細な要求は SysML のリクワイアメント図などで把握される。
== ユースケースの目的と範囲 ==
各ユースケースは、1つの目標やタスクを成し遂げる方法を描く。ほとんどのソフトウェアプロジェクトでは、開発予定のシステムに関するユースケースを数十ほど描く必要がある。そのソフトウェアプロジェクトの形式性の度合いやプロジェクトの段階によってユースケースに求められる詳細さのレベルが変化する。
ユースケースとシステムの機能は必ずしも一致しない。1つのユースケースが複数の機能に対応していることもあるし、1つの機能が複数のユースケースに対応していることもある。
ユースケースは、あるゴールを成し遂げるにあたっての外部のアクターとシステムとのやり取りを定義する。アクターはそのシステムとやり取りする人間や物の「役割」である。実際には1人の人間であっても、役割が複数あれば複数のアクターとして描かれる。例えば、A さんが現金自動預け払い機(ATM)で預金を引き落とす場合には「顧客」であるが、同じ A さんが実は「銀行員」として ATM にお金を補充するなら、それは別の役割である。
ユースケースではシステムをブラックボックスとして扱う。したがってシステムの反応を含めたシステムとのやり取りは外部から観測されるものとして描かれる。これは意図的に設定された方針であり、ユースケース作成者はシステムがどう動作するかではなく何をするかに集中しなければならない。これによって特定の実装方法を暗黙のうちに前提としてしまう罠を避けるのである。
ユースケースには、ビジネスユースケースとシステムユースケースがある。これらの違いはその対象範囲だけである。ビジネスユースケースはビジネス全体をブラックボックスとして扱い、そのビジネスと外部のアクターとのやりとりを描く(例えば、顧客が何かを購入するシナリオなど)。ビジネスユースケースの詳細によりビジネスのプロセスが定義される。
ビジネスユースケースを具体化することで、労働者がそのビジネスでどのように協力してビジネスの外部アクターに価値を提供するかが説明される。労働者の一部でも自動化されるなら、その自動化される部分はシステムユースケースの対象となる。その場合、他の労働者や外部アクターはそのシステムユースケースでのアクターとなる。
ユースケース作成の際の注意点は以下の通りである:
* 特定のゴールを達成するためにシステムをアクターがどう使うかを描く。
* 実装を限定するような言葉を使わない。
* 適切なレベルの詳細さで描く。
* ユーザーインターフェイスや表示などの詳細を含めない。これらはユーザーインターフェイス設計の範疇である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ユースケース」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.