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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ネットニュース(、かつてはBBS、電子会議とも)とは、インターネット上の複数のサーバで主にテキストデータを配布・保存するシステムである。電子掲示板システムと類比されることが多いが、サーバにより保持するメッセージが異なり、メッセージ群の内容が一意に定まらない点で相違がある。英語の発音上から、ネットニューズと濁らせて言う場合や、単にニュース、ニューズと言うこともある。 とネットニュースを同義と取るかどうかについては議論が分かれる。 ネットニュースメッセージの技術規格に関連するRFCは、RFC 822、RFC 1036 などである。RFC 1036 の後継規格は何度か提案されているが、廃案になったものが多い。 2000年代中盤からネットニュースを中継するサービスを廃止するプロバイダが増え、2010年ごろにはほぼ消滅状態になった。 == 概要 == ネットニュースは、電子メールと並んで、コンピュータネットワークの初期につくられた情報交換システムの1つである。いずれもインターネットが一般に普及する以前から存在しており、当時はUUCPで配送されていた。この経緯により、ネットニュースの記事の形式と配送方法はEメールのそれとよく似ており、UUCPの特徴であるバケツリレー式の配信を前提としたものになっている。ただし、Eメールは通常一対一のメッセージ交換に主に使われるのに対し、ネットニュースは不特定多数の利用者間の議論の場として使われる。 ネットニュースでは、話題によって異なるニュースグループが作られており、各ニュースグループの名前は「」で区切られた階層構造を持っている。たとえば、 japan.comp.lang.c は、日本語で話す、コンピュータ関連の、プログラミング言語の、Cについてのニュースグループである。各階層はカテゴリとも呼ばれ、左端のカテゴリ(上記の例では japan )をトップカテゴリと呼ぶ。通信規約は、かつては上記の通りUUCPを利用して配送されていたが、現在ではTCP/IP上に実装されたNNTPに置き換えられている。 通常、所属する組織や契約しているプロバイダの提供するニュースサーバを通じて記事の投稿・閲覧を行う。記事を投稿する場合、まず投稿に利用したサーバにのみ記事が登録される。そのサーバは1つもしくはそれ以上の他のサーバと相互に定期的に通信を行い(配送)、記事をそれぞれで交換する。この方法により、記事はサーバからサーバへと複製され、理論上はネットワーク上の全てのサーバに届くことになる。 この方式は高速ネットワークの時代にはふさわしくないという意見もある。これは専用線がまだ高価で、ほとんどの組織が電話回線を通じてUUCP接続していた時代に作られたものだからである。 ネットニュースはコミュニケーションのあり方を変化させた。ネットニュースが普及し始めた1994年時点で、ネットニュースの利用が組織のコミュニケーションを変化させることで、組織の在り方にも影響を与えるのではないかとの期待ないしは憂慮がなされていた〔〔。本来ネットニュースは少人数のコミュニティのための電子会議場・電子掲示板として用いられるものであったが、インターネットが普及するにしたがって多数対多数のコミュニケーションに用いられるマスメディアと化していった。ネットニュースの「誰でも発言でき、その記事はそのまま配信される」という原則は、それまでのマスメディアにはない特徴であった一方で、記事のクオリティの低下という問題が発生し、「読む時間に対しての効果が低い」という欠点が生じることとなった〔。また、ネットニュースが利用されていた90年代の時点ではインターネットでの発言は所属・身元を明かした上で行われており、このことが発言に責任を生じさせる点が従来の日本の組織での議論と大きく異なる特性であるとされていた。 また、従来電子的コミュニケーションに関してL・スプロウルらによって伝統的コミュニケーションよりも心理的ないし社会的制約が低いため議論がよりフランクになされる一方相手の表情などの副次的な情報が伝達されないために参加者の間での争いを招きやすいと主張されていたが、実際にはネットニュースの参加者間の紛糾の原因は、多くは文化的背景や常識の相違に求められるものであったとされる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ネットニュース」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Usenet 」があります。 スポンサード リンク
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