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ヨコエソ科[よこえそか]
ヨコエソ科(Gonostomatidae)は、ワニトカゲギス目に所属する魚類の分類群の一つ。深海に生息する海水魚のみ、5属23種で構成される。所属する種数の上では比較的小さな科であるが、全体の生物量は非常に大きい。特に12種を含むオニハダカ属は、地球上の脊椎動物として最大の個体数をもつ一群と考えられている〔。 == 特徴 == ヨコエソ科魚類は大西洋・インド洋・太平洋など世界中の海に分布し、ミナミオニハダカなど一部の種類の生息範囲は極圏にまで及ぶ。所属するすべての魚類は水深200m以深で暮らす深海魚で、海底から離れた中層を漂って生活している。ハダカイワシなど他の中層遊泳性深海魚と同様に、体側および腹部に配列した多数の発光器による生物発光を行う〔『新版 魚の分類の図鑑』 pp.68-69〕。 環境条件の変化が少ない外洋の深海で生活するため、ヨコエソ科魚類の種ごとの分布範囲は非常に広大であることが多い。本科魚類の半数以上(12種)が所属するオニハダカ属の仲間は三大洋すべてに分布するものが多く、その総個体数は莫大である。オニハダカ属・ヨコエソ属の一部は雄性先熟型の雌雄同体で、すべての個体が雄として性成熟した後、ある程度成長すると雌に性転換する。 ヨコエソ科の化石記録は中新世にまで遡り、1958年にL. S. Bergによって報告された。本科魚類の英名である「bristlemouths」は、口に剛毛(bristle)のような歯を備えることに由来する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヨコエソ科」の詳細全文を読む
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