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涎
【名詞】 1. (uk) drool
唾液(だえき、saliva)は、唾液腺から口腔内に分泌される分泌液である。水、電解質、粘液、多くの種類の酵素からなる。唾液は、唾液腺より分泌される。正常では1日に1-1.5リットル程度(安静時唾液で700-800ミリリットル程度)分泌される〔阿部, p.204〕。成分の99.5%が水分であり、無機質と有機質が残りの約半分ずつを占める〔阿部, p.206〕。 デンプンをマルトース(麦芽糖)へと分解するβ-アミラーゼ〔石橋〕を含む消化液〔阿部, p.210〕として知られる他、口腔粘膜の保護〔や洗浄、殺菌、抗菌〔阿部, pp.211-213〕、排泄〔阿部, pp.210-211〕などの作用を行い、また緩衝液〔としてpHが急激に低下しないように働くことで、う蝕の予防も行っている。 空腹時に食物を見、これを咀嚼した時、粘り気の少ない漿液性の唾液が大量分泌され、これにより食物は湿らされる。このことにより粉砕しやすくなり、食塊の形成や嚥下を容易にする。嘔吐の前兆として苦味のある唾液が大量分泌される。これは嘔吐物に水分を補給して排出しやすくするための働きと考えられる。 →唾液の細菌については「口腔細菌学(口腔微生物学)」を参照のこと。 == 構成成分 == === 無機質 === 主要成分はNa+、K+、Ca2+、Cl-、HCO3-、無機リン酸であり、この他、Mg2+、亜硝酸イオン〔http://libdspace.biwako.shiga-u.ac.jp/dspace/bitstream/10441/2661/2/SJ21_0162_165Z%20okabe.pdf〕やF-が含まれる〔阿部, pp.206-207〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「唾液」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Saliva 」があります。
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