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ヴィーゼル空挺戦闘車()は、ドイツ陸軍が現在使用している空挺部隊向けの小型装軌車両である。名称の「ヴィーゼル」(Wiesel)とは、ドイツ語でイタチを指し、これは、本車の小ささにちなんで付けられている。 == 概要 == 本車は、1970年代にそれまでドイツ空挺部隊が保有していた汎用装輪搬送車 クラーカ(発動機付き台車の略)の後継として開発がスタートした。試作車は1975年に実用試験に供されたがドイツ連邦軍は関心を示さず、1984年にようやく量産が決定された。1989-1992年の間に生産されたタイプは「ヴィーゼル1」と呼ばれ、「ヴィーゼル1 Mk.20」と呼ばれる20mm機関砲搭載型が135輌、「ヴィーゼル1 TOW」と呼ばれるTOW対戦車ミサイル搭載型が210輌の合計345輌が生産された。 また、1985年からはバリエーション展開を見越し、車両を大型化したタイプが発表された。これは、「ヴィーゼル2」と呼ばれ、車体を0.6m、全高を0.2m延長したことにより車内スペースは2m²から4m²に倍増した。これにより、基本となる兵員輸送型(兵員4名輸送可能)の他にも様々なバリエーション展開が予想される。その一例として「ASRAD(Atlas Short Range Air Defence=アトラス短距離防空)システム」(ドイツ連邦軍では「LeFlaSys(leichtes Flugabwehr System:軽防空システム)」と呼称)が計画されている。ASTRAD(LeFlaSys)は、部隊指揮統制を行うヴィーゼル2 BF/UF、レーダーを搭載し射撃指揮を行うヴィーゼル2 AFF、スティンガー地対空ミサイルの4連装発射機を搭載したヴィーゼル2 オセロット(Ozelot)(最大8輌まで)から構成される。 小型のヴィーゼルは、軍用のCH-53輸送ヘリコプターで2輌、大型の輸送機なら4輌かそれ以上搭載することができるので、空挺車両として重要な展開能力にも優れている。これを活かして、ヴィーゼルは既にソマリア(UNOSOM II 1993年)、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争(IFOR 1995年-1996年およびSFOR 1996年-2004年)、コソボ紛争(KFOR 1999年-)、マケドニア紛争(TFH 2001年)、アフガンテロ戦争(ISAF 2001年-)といった各地の紛争に対する治安維持任務で使用されている。 国家間同士の戦争の危険性が低下する一方で、テロや民族紛争といった局地的な紛争が多発する現代において、軍には「即応性」が求められている。そういう意味で、本車は現代の軍のあり方にマッチした車両であるといえるであろう。 == バリエーション == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヴィーゼル (空挺戦闘車)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Wiesel AWC 」があります。 スポンサード リンク
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