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ヶは、日本語における文字のひとつ。片仮名の「ケ」を小書きにしたように見える字体の文字で、主に助数詞や連体助詞「が」の用途として使用される。 助数詞や助詞「が」の用途として使用される場合は、「か」、「が」、「こ」と発音される。また、表記としては大きな「ケ」も使われる。本記事ではこの場合の「ケ」についても説明する。 助数詞や連体助詞「が」の用途として使用される場合の「ヶ(ケ)」は、片仮名の「ケ」とは由来を別にし、「箇」または「个」の略字とされる。「个」は、「箇」の竹かんむり部分、あるいは「介」の略字から来ていると考えられている。なお「箇」は「個」の異体字であり、意味の違いはない。この場合の「ケ」は片仮名ケの同形異字と考えられるが、今日では、片仮名ケを書いて「か」「が」と読ませる、というようにも受け取られている〔三省堂「大辞林」では〔「个」の代わりに片仮名「ケ」も用いられる〕と説明している。〕。「け」と誤読されることを避けるため小書きが好まれる傾向はあるが、本来大小による意味の違いはない。小書きの用法については捨て仮名を参照。 戦後の公用文や教科書などでは固有名詞を除き平仮名の「か」で統一して使用していることがほとんどである。 送りがな、添えがなの用途で片仮名「ケ」を小書きすることがある。 平仮名の「」という文字もあるが、助数詞や助詞「が」の用途で使用することは一般的ではない。''」という文字もあるが、助数詞や助詞「が」の用途で使用することは一般的ではない。 == 用途 == === 「箇」「个」の代わりとして === * 助数詞「箇」「個」の代わりに使われる。 * 例:3ヶ、4ヶ所、5ヶ条、6ヶ月。「ケ」でも意味、読みは同じ。 * 主に地名を表す固有名詞の中で、連体助詞「が」の代わりに使われる〔自治体によっては、正式表記に大きな「ケ」を使っている(袖ケ浦市、鎌ケ谷市など。外部リンク先参照)。また、東京都新宿区の市谷(いちがや)は、地域や建物の通称などには「市ヶ谷」が使われ、東京地下鉄(メトロ)と東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅名のみ「市ケ谷」と表記されており、同じく千代田区の「かすみがせき」は、住所表示が「霞が関」、地下鉄の駅名が「霞ケ関」となっている。このように表記は揺れる場合がある。他には、「雑司が谷」の「雑司ヶ谷霊園」、「雑司ケ谷停留所」、「雑司谷中学校」や、住所表示が「七里ガ浜」で、江ノ島電鉄の駅名が「七里ヶ浜駅」となっている七里ヶ浜などの例もある。なお、中国語での表記はこの「ヶ」や「ケ」は省略される。〕。「雁ヶ音」(茎茶)にも使われる。 * 例:関ケ原、市ヶ谷、鳩ヶ谷、袖ケ浦、茅ヶ崎、つつじヶ丘、八ヶ岳、鎌ケ谷。ただし、一部連体助詞「が」の役割を果たしていない地名も存在する(久米南町上二ケ(かみにか)、下二ケ(しもにか))。 * 近世以前において、主に指示語として「箇」「个」の代わりに使われる。現代文には見られない。 * 例:ケ様(かやう=斯様)〔ケ樣に申し候は――(「赤尾道宗二十一ケ條略解」p.55。近代デジタルライブラリー収録)〕。 * 助数詞や連体助詞の用途から離れて、「か」「が」と読む当て字として使われる。固有名詞以外では、昭和以降はほとんど見られない。 * 例:六ケ敷(むつかしき=難しい) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヶ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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