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一円知行 : ミニ英和和英辞書
一円知行[いちえんちぎょう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [いち]
  1. (num) one 
一円 : [いちえん]
  1. (adv,n) whole district 2. one yen 3. throughout 
: [まる, えん]
 【名詞】 1. (1) Yen 2. money 3. (2) circle
知行 : [ちぎょう]
 (n,vs) fief
: [くだり, ぎょう]
 【名詞】 1. (1) line 2. row 3. (2) verse 

一円知行 : ウィキペディア日本語版
一円知行[いちえんちぎょう]

一円知行(いちえんちぎょう)とは、日本の中世で使用された用語で、荘園公領制の重層的に入り組んだ支配・権利関係の中で、ある者が一元的に土地を支配することを指す。一円進止(いちえんしんし)、一円管領(いちえんかんれい)、一円支配(いちえんしはい)ともいう。当時、「一円」の語は、一元的または完全を意味しており、一円的に支配されている土地を一円地(いちえんち)・一円領(いちえんりょう)・一円荘(いちえんのしょう)などと呼んだ。
中世の荘園公領制では、本家-領家-開発領主-荘官-地頭らの関係に見られるように、土地や百姓に対する支配関係、また土地からの収益に関する権利関係が重層的に絡み合っており、著しく複雑な様相を呈していた。こうした支配・権利関係は、大きく2種類に区分することができた。1つは、土地や百姓らから産み出される収益(年貢公事など)の上分(じょうぶん)であり、もう1つは、支配する土地そのものの下地(したじ)である。
鎌倉時代地頭は、荘園公領支配への進出を積極的に展開したが、特に下地の支配権(下地進止権という)の獲得に力を注いだ。そして地頭は、下地中分地頭請などを通じて、下地進止権を手中に収めるのみならず、上分の支配権(上分知行という)も徐々に簒奪していった。このように、地頭の中には下地と上分の両方を獲得し、所領の一円支配を実現していく者が現れたのである。
室町時代守護には、鎌倉期の地頭よりも非常に大きな権限が与えられていた。室町期の守護は、半済などを通じて、鎌倉期の地頭以上に土地支配の一円化を実施していき、守護領国制の形成と守護の守護大名化が進んでいった。戦国時代戦国大名は、より一層の一円知行化を進展させた。これに見るとおり、一円知行は中世後期から加速度的に進行したのである。
== 関連項目 ==

* 知行
* 職の体系
* 相給
* 一円荘園
* 洞 (武家)


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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