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久保 道正（くぼ、みちまさ、1918年3月16日 - 1992年6月28日）は、広島県広島市出身の実業家。第一産業（後のダイイチ/デオデオ/エディオンWEST、現エディオン WESTカンパニー）創業者。現エディオン社長、サンフレッチェ広島会長・久保允誉は長男。 == 来歴・人物 == 広島県広島市大手町（現在の同市中区大手町）生まれ〔#蓮の花44頁〕〔『日本の創業者 近現代起業家人名事典』52-53頁〕。久保家は代々江州屋の屋号で刀剣商を営んでいた〔#蓮の花25、44頁〕。寺下辰夫の小説『サンパギタ咲く戦線で』に太平洋戦争中、陸軍報道班員として広島宇品港からフィリピンに向かう寺下、尾崎士郎、石坂洋次郎らが、その前日、今日出海の短刀を軍刀に拵えるため、ふと久保刀剣店に立ち寄り、刀が出来る間、店の二階で御馳走に預かり、訣れの酒宴を行なったエピソードが書かれている〔寺下辰夫『サンパギタ咲く戦線で 実録・比島報道部隊』1967年、48-58頁〕〔#蓮の花62-70頁〕。 旧制広島一中（現・広島国泰寺高等学校）一年の時に手術ミスで左足が不自由になるが、そのため兵役を免れる〔#蓮の花24頁〕。1945年8月6日、爆心地から約1.5kmの広島市住吉町（現在の中区）の結婚後に住んでいた新居で被爆〔〔#蓮の花24-32頁〕。爆風で倒壊した家の下敷きになるが、火勢が近づく中で奇跡的に救出され、九死に一生を得る〔#フランチャイズ209頁〕。 電気の世の中になるのではないかという漠然たる予感から、戦後の1946年1月、バラックを建て三坪の店構えで弟・明と「久保兄弟電気商会」を創業〔#蓮の花73頁〕。リュックサックを背負って、終戦後の超満員のすし詰め列車に乗り、東京や大阪で商品を仕入れ、広島市内の闇市の電気屋に卸して回った〔#蓮の花73頁〕。1947年5月、義弟を加えてラジオ部品類の卸売を主とする「第一産業株式会社」に改組〔『広島県大百科事典』15頁〕。「産業」と付いているのは義弟が薬剤師で、最初は製薬と電気の両方をやっていたからである〔#蓮の花77頁〕。電機メーカーから「これからは大量生産・大量販売の時代が来ますよ」とのアドバイスを受け1957年、卸売業から家電総合小売業に転換し、全国に先駆けて家電製品の低価格販売に踏み切った〔〔〔#フランチャイズ210頁〕。同年、低価格販売に反発した小売業界の圧力により20社近いメーカーから出荷停止を受け公正取引委員会が乗り出す問題となった（同委員会の全面的な支持を受け後に解除）〔〔〔#蓮の花92-111頁〕。しかし当時の新聞に"低物価政策の第一産業"などと書かれたことで大きな宣伝にもなった〔#フランチャイズ211-212頁〕。1977年、店名を「ダイイチ」に統一〔わが日々 広島信用金庫元理事長. 二宮 實氏 (4) 〕。低価格販売とアフターサービスの顧客第一主義を掲げ、家電製品の需要増加の波に乗り急成長を遂げた〔。1977年から1979年まで売上げ業界1位〔。1979年広島商工会議所会頭。1980年フランチャイズ方式によるチェーン展開を開始。1990年東京証券取引所第一部に上場。1992年会長に退き、長男久保允誉が代表取締役社長に就任した。 創業40周年だった1987年には広島県のスポーツ振興のために私財を拠出し「久保スポーツ振興基金」を設立した〔公益財団法人 久保スポーツ振興基金 - OCN 〕。 1988年勲三等瑞宝章受章〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「久保道正」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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