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九二式八屯牽引車(92しき8とんけんいんしゃ)は、大日本帝国陸軍が1932年(昭和7年)に制式化した砲兵用牽引自動車である。 == 概要 == 口径15cm級の重砲の出現から整備が要求された牽引車である。主に八九式十五糎加農砲を牽引したほか、攻城重砲用の牽引車としても使用された。九二式五屯牽引車と共に、日本陸軍の主力牽引車を務めた車輌であった。本車は機関の標準回転を低く抑えたことで余力を十分に持たせられていた。 本車に先立って1923年(大正12年)に試製七五馬力牽引自動車が開発されたものの、工作精度が甘く、機関部の熔損が続発した。この試製牽引車はその後もテストと改修が続けられたが、1931年(昭和6年)3月に新型の牽引車が要求され、同年5月に審査方針が決定された。 昭和6年7月、東京瓦斯電気工業株式会社に設計と製作が発注され、昭和7年1月に試作車輛が完成した。この車輛は愛知県において7日をかけ、各種地形下で距離300kmの運行試験を行った。結果は各部の構造が堅牢であり、運行能力は十分であることが確かめられた。ただし、重量が8786kgと超過しており、重心も後方に偏っていた。また火砲を牽引した際に車輛の前部が引き起こされる傾向があった。昭和7年3月にはこれらの欠点を修正し、千葉県下で修正試験を実施した。昭和7年4月、本車を九二式八屯牽引車と改称し、陸軍重砲兵学校に実用試験が引き継がれた。また試験結果を盛り込んだ修正を施した車輛を製作し、これらは昭和7年10月に2輌、11月に2輌が完成した。成績が良好であったために審査が終了した。特徴は試製七五馬力牽引自動車よりも大幅な低価格で調達できたことである。 本車もディーゼルエンジン化が追求され、東京瓦斯電気工業、新潟鐵工所、久保田鉄工所でエンジンが製作された。ディーゼルエンジンを搭載した車輛は九二式八屯牽引車(乙)と呼ばれた。最高時速は20km/hとなり、エンジン出力は常用105馬力、最大で120馬力であった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「九二式八屯牽引車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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