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== 概観 == === 大学全体 === 九州大学は、1949年(昭和24年)に旧制九州大学等を包括して設置された国立大学である。1867年(慶応3年)に設立された賛生館を起源とする九州帝国大学を直接の母体としている。九州帝国大学の初代総長は東京帝国大学の総長と明治専門学校の初代総裁を務めた山川健次郎である。2003年(平成15年)に九州芸術工科大学を吸収、2004年(平成16年)に国立大学法人による設置へと移行した。 === 憲章 === 九州大学には特に建学の精神は定められていないが、「九州大学教育憲章」、「九州大学学術憲章」が存在する。 === 教育および研究 === 九州大学では1970年代、大学院への要請が多様化してきたことに対応するため、「学際大学院」構想を進め〔1977年(昭和52年)11月29日に将来計画小委員会により「九州大学学際大学院構想について」が評議会に提出され、翌1978年(昭和53年)1月17日に同構想が承認されている。九州大学年表 (昭和45年 - 昭和54年) 参照。〕、1979年(昭和54年)4月に総合理工学研究科(現:総合理工学研究院)を設置している。 1991年(平成3年)、キャンパスの統合移転計画が決定すると、1998年(平成10年)に「改革の大綱案」を定め、優秀な研究者の養成と研究レベルの向上を目的とする大学院重点化を行い、2000年(平成12年)に学府・研究院制度を導入した。この制度は研究機関としての大学院組織を「研究院」、教育機関としての大学院組織を「学府」に分離するもので、必要に応じて簡易に組織改編ができるようになり、研究院には教員が、学府には大学院生が、学部には学部生が所属し、教員が学府や学部に出向する形で教育を行う。なお、基本的に研究院長が学府長・学部長を兼務する。2006年(平成18年)3月現在、この制度が全学的に導入されているのは九州大学だけであるが、部分的にはいくつかの大学で導入されている。
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