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九蓮宝燈(ちゅうれんぽうとう、チューレンポートン)とは、麻雀における役のひとつ。役満。門前で「1112345678999+X」の形をあがった時に成立する。かつては萬子限定の役満とするルールもあったが、現在は色の制約はなくなり、萬子・筒子・索子いずれでも認められる〔井出洋介監修『平成版 麻雀新報知ルール』報知新聞社、1997年、ISBN 9784831901187、p113。筒子でも索子でも可、とある。 新報知ルールに限らず、現在は萬子・筒子・索子どの色でも可とするルールが一般的である。〕〔麻雀格闘倶楽部は当初「九蓮宝燈は萬子のみ」としていたが、その後「索子でも筒子でも可」とルール改正された。 * 麻雀格闘倶楽部1-2 あがり役一覧表 - 2011年9月8日閲覧。九蓮宝燈はマンズのみ可能、と明記されている。 * 麻雀格闘倶楽部5 対局ルール - 2011年9月8日閲覧。九連宝燈は筒子、索子でも成立(麻雀格闘倶楽部5より)、と明記されている。〕。 「九連宝燈」「九連宝灯」と表記されることも多い。「天衣無縫」という別名もある〔p150/p187。〕。英語圏では「Nine Gates(九つの門)〔ヨーロッパで開催されている日本式麻雀の大会の公式ルール。p19、4.2.5 Yakuman の2項目にNine Gates CHUUREN POOTOの定義と牌姿例。〕」「Heavens Door(天国の扉)」という役名になっている。「九連宝橙」「九連宝塔」は誤字である〔「橙」の字は「燈」の火偏を見間違えたことによる誤字と考えられる。〕〔「塔」の字は「塔子」という麻雀用語からの連想による誤字と考えられる。本来の「燈」の音写は「トン」であり、「塔」ないし「搭」の音写は「タア」である。「九連宝塔」では読みが「チューレンポータア」になってしまう。〕。 == 概要 == 九蓮宝燈は特殊な形のメンチンであると定義できる。すなわち同色の数牌で次のような和了形を作った時に成立する。 : + 任意の同色牌(''X''は任意の同色牌) メンゼンでなければならず、チー・ポンは勿論のこと、1や9を暗槓した形も認められない〔チー・ポン・カンをして面子を確定させた場合、九蓮宝燈の本来の定義である九面張聴牌の条件を満たさなくなる。〕。また、九蓮宝燈のテンパイ形からリーチを掛けた場合、4枚目の1や9を引いてきても暗槓できない〔九蓮宝燈のテンパイ形からリーチをかけた場合はルール上暗槓ができなくなる。たとえ1または9を孤立した暗刻と見なしうるテンパイ形であっても、暗槓すれば立直後に手役を放棄してしまうことになるためである。〕。 元来は後述する9面張の形でしか九蓮宝燈として認められなかったが、現在一般的なルールでは待ちの形は問われず、最終的な和了形が上の牌姿になっていれば九蓮宝燈として認められる。つまり9面張ではない以下のようなテンパイ形から和了しても九蓮宝燈になる。 : の形で、で和了。 このような9面張ではない形は、古くは「準正九蓮宝燈」「準性九蓮宝燈」「準九蓮宝燈」と呼ばれることがあった〔天野大三/青山敬『新現代ルールによる図解麻雀入門』梧桐書院、1979年、0076-590868-2368、p132-p133。 この資料は昭和50年代に発行された傍流のルールブックだが、そこでは現在の純正九蓮を「真性九蓮宝燈」と呼び、9面待ちではない九蓮宝燈を「準性九蓮宝燈」と呼んでいる。値段は両方とも同じであるが、四倍満ではなく五倍満(子40000点/親60000点)という扱いになっている。〕〔阿佐田哲也『麻雀放浪記』1969年初出、角川文庫版第1巻「青春篇」、ISBN 4041459516、p326。 麻雀小説の古典『麻雀放浪記』では、9面張ではない形を「準九連宝燈」と表記している。〕〔栗原安行『カラー版 麻雀教室』日東書院、1986年。ISBN 4528004364。p150。 1980年代に発行されたこちらのルールブックでは、9面張でない形を「準九連宝燈」と表記している。このルールブックでは、9面張ではない形は役満、9面張の形は「大満貫」として両者を区別している。「大満貫は役満の1.5倍の得点」という扱いである(同書p185)。〕。しかし「純正」と「準正/準性」が同音であるためまぎらわしく、「準」の字を使う言い方は既に廃れている。現在は「じゅんせい九蓮」と言えば9面張の形である「純正九蓮宝燈」を指す。 その華麗な牌姿から数多くの打ち手が憧れる役満の筆頭であり、麻雀最高峰の役とされているが、それだけに難度が高く、天和・地和と並んで希少価値が高い。和了のパターンとしては、清一色から手が伸びて九蓮のテンパイになり、高目となる牌で和了、という形がほとんどである。1と9が早い段階から対子以上だったり両方とも暗刻だったりすれば、多くの打ち手が九蓮宝燈を意識するものの、最終的に純正9面待ちになるのは非常に稀である。実際、コナミの麻雀格闘倶楽部が2003年10月に集計した統計記録によると、9面待ちでない九蓮宝燈は全役満19万1724件中308件で0.16%、これに対し9面待ちの九連宝燈は32件で0.0167%であった〔麻雀格闘倶楽部における2003年の集計 - ただし九蓮宝燈は萬子のみ。2011年9月8日閲覧。なお、麻雀格闘倶楽部は大車輪と八連荘を役満として採用しており、この2つの出現数は純正九蓮を下回っている。(純正九蓮32件0.0167%に対し、大車輪29件0.0151%、八連荘9件0.00469%)〕(ただし、当時の麻雀格闘倶楽部では「九蓮宝燈は萬子のみの役」というルールになっていた〔)。'X''は任意の同色牌) メンゼンでなければならず、チー・ポンは勿論のこと、1や9を暗槓した形も認められない〔チー・ポン・カンをして面子を確定させた場合、九蓮宝燈の本来の定義である九面張聴牌の条件を満たさなくなる。〕。また、九蓮宝燈のテンパイ形からリーチを掛けた場合、4枚目の1や9を引いてきても暗槓できない〔九蓮宝燈のテンパイ形からリーチをかけた場合はルール上暗槓ができなくなる。たとえ1または9を孤立した暗刻と見なしうるテンパイ形であっても、暗槓すれば立直後に手役を放棄してしまうことになるためである。〕。 元来は後述する9面張の形でしか九蓮宝燈として認められなかったが、現在一般的なルールでは待ちの形は問われず、最終的な和了形が上の牌姿になっていれば九蓮宝燈として認められる。つまり9面張ではない以下のようなテンパイ形から和了しても九蓮宝燈になる。 : の形で、で和了。 このような9面張ではない形は、古くは「準正九蓮宝燈」「準性九蓮宝燈」「準九蓮宝燈」と呼ばれることがあった〔天野大三/青山敬『新現代ルールによる図解麻雀入門』梧桐書院、1979年、0076-590868-2368、p132-p133。 この資料は昭和50年代に発行された傍流のルールブックだが、そこでは現在の純正九蓮を「真性九蓮宝燈」と呼び、9面待ちではない九蓮宝燈を「準性九蓮宝燈」と呼んでいる。値段は両方とも同じであるが、四倍満ではなく五倍満(子40000点/親60000点)という扱いになっている。〕〔阿佐田哲也『麻雀放浪記』1969年初出、角川文庫版第1巻「青春篇」、ISBN 4041459516、p326。 麻雀小説の古典『麻雀放浪記』では、9面張ではない形を「準九連宝燈」と表記している。〕〔栗原安行『カラー版 麻雀教室』日東書院、1986年。ISBN 4528004364。p150。 1980年代に発行されたこちらのルールブックでは、9面張でない形を「準九連宝燈」と表記している。このルールブックでは、9面張ではない形は役満、9面張の形は「大満貫」として両者を区別している。「大満貫は役満の1.5倍の得点」という扱いである(同書p185)。〕。しかし「純正」と「準正/準性」が同音であるためまぎらわしく、「準」の字を使う言い方は既に廃れている。現在は「じゅんせい九蓮」と言えば9面張の形である「純正九蓮宝燈」を指す。 その華麗な牌姿から数多くの打ち手が憧れる役満の筆頭であり、麻雀最高峰の役とされているが、それだけに難度が高く、天和・地和と並んで希少価値が高い。和了のパターンとしては、清一色から手が伸びて九蓮のテンパイになり、高目となる牌で和了、という形がほとんどである。1と9が早い段階から対子以上だったり両方とも暗刻だったりすれば、多くの打ち手が九蓮宝燈を意識するものの、最終的に純正9面待ちになるのは非常に稀である。実際、コナミの麻雀格闘倶楽部が2003年10月に集計した統計記録によると、9面待ちでない九蓮宝燈は全役満19万1724件中308件で0.16%、これに対し9面待ちの九連宝燈は32件で0.0167%であった〔麻雀格闘倶楽部における2003年の集計 - ただし九蓮宝燈は萬子のみ。2011年9月8日閲覧。なお、麻雀格闘倶楽部は大車輪と八連荘を役満として採用しており、この2つの出現数は純正九蓮を下回っている。(純正九蓮32件0.0167%に対し、大車輪29件0.0151%、八連荘9件0.00469%)〕(ただし、当時の麻雀格闘倶楽部では「九蓮宝燈は萬子のみの役」というルールになっていた〔)。'は任意の同色牌) メンゼンでなければならず、チー・ポンは勿論のこと、1や9を暗槓した形も認められない〔チー・ポン・カンをして面子を確定させた場合、九蓮宝燈の本来の定義である九面張聴牌の条件を満たさなくなる。〕。また、九蓮宝燈のテンパイ形からリーチを掛けた場合、4枚目の1や9を引いてきても暗槓できない〔九蓮宝燈のテンパイ形からリーチをかけた場合はルール上暗槓ができなくなる。たとえ1または9を孤立した暗刻と見なしうるテンパイ形であっても、暗槓すれば立直後に手役を放棄してしまうことになるためである。〕。 元来は後述する9面張の形でしか九蓮宝燈として認められなかったが、現在一般的なルールでは待ちの形は問われず、最終的な和了形が上の牌姿になっていれば九蓮宝燈として認められる。つまり9面張ではない以下のようなテンパイ形から和了しても九蓮宝燈になる。 : の形で、で和了。 このような9面張ではない形は、古くは「準正九蓮宝燈」「準性九蓮宝燈」「準九蓮宝燈」と呼ばれることがあった〔天野大三/青山敬『新現代ルールによる図解麻雀入門』梧桐書院、1979年、0076-590868-2368、p132-p133。 この資料は昭和50年代に発行された傍流のルールブックだが、そこでは現在の純正九蓮を「真性九蓮宝燈」と呼び、9面待ちではない九蓮宝燈を「準性九蓮宝燈」と呼んでいる。値段は両方とも同じであるが、四倍満ではなく五倍満(子40000点/親60000点)という扱いになっている。〕〔阿佐田哲也『麻雀放浪記』1969年初出、角川文庫版第1巻「青春篇」、ISBN 4041459516、p326。 麻雀小説の古典『麻雀放浪記』では、9面張ではない形を「準九連宝燈」と表記している。〕〔栗原安行『カラー版 麻雀教室』日東書院、1986年。ISBN 4528004364。p150。 1980年代に発行されたこちらのルールブックでは、9面張でない形を「準九連宝燈」と表記している。このルールブックでは、9面張ではない形は役満、9面張の形は「大満貫」として両者を区別している。「大満貫は役満の1.5倍の得点」という扱いである(同書p185)。〕。しかし「純正」と「準正/準性」が同音であるためまぎらわしく、「準」の字を使う言い方は既に廃れている。現在は「じゅんせい九蓮」と言えば9面張の形である「純正九蓮宝燈」を指す。 その華麗な牌姿から数多くの打ち手が憧れる役満の筆頭であり、麻雀最高峰の役とされているが、それだけに難度が高く、天和・地和と並んで希少価値が高い。和了のパターンとしては、清一色から手が伸びて九蓮のテンパイになり、高目となる牌で和了、という形がほとんどである。1と9が早い段階から対子以上だったり両方とも暗刻だったりすれば、多くの打ち手が九蓮宝燈を意識するものの、最終的に純正9面待ちになるのは非常に稀である。実際、コナミの麻雀格闘倶楽部が2003年10月に集計した統計記録によると、9面待ちでない九蓮宝燈は全役満19万1724件中308件で0.16%、これに対し9面待ちの九連宝燈は32件で0.0167%であった〔麻雀格闘倶楽部における2003年の集計 - ただし九蓮宝燈は萬子のみ。2011年9月8日閲覧。なお、麻雀格闘倶楽部は大車輪と八連荘を役満として採用しており、この2つの出現数は純正九蓮を下回っている。(純正九蓮32件0.0167%に対し、大車輪29件0.0151%、八連荘9件0.00469%)〕(ただし、当時の麻雀格闘倶楽部では「九蓮宝燈は萬子のみの役」というルールになっていた〔)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「九蓮宝燈」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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