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二式小銃(にしきしょうじゅう)は、第二次世界大戦時の大日本帝国陸軍の小銃。有坂銃の一つである九九式短小銃をベースとして、挺進兵が落下傘降下時に不便なく小銃を携行できるよう2つに分割可能にした挺進連隊(空挺部隊)用の特殊兵器である。挺進落下傘/挺身落下傘(ていしんらっかさん)からテラ銃、二式テラ銃とも称される。 == 前史 == ドイツ国防軍のKar98kには空軍降下猟兵用に試作された特殊型が2種類あり、一つは銃身と機関部の境で回転させて前後2つに分解する方式(テイクダウン方式)で、もう一つはG33/40と呼ばれる銃床を蝶番で折りたたむ方式(フォールディングストック方式)であった。 その機構を帝国陸軍が模倣した物が試製一〇〇式小銃と試製一式小銃であった。試製一〇〇式小銃は九九式短小銃を基に、Kar98kの分解方式の機構を完全に模倣したものであったが、ネジ山噛合い式機構には高精度の製造技術が要求され、当時の日本の工業力では大量生産が難しかった為、その後G33/40の銃床折り畳み機構を模倣し、三八式騎銃をベースにして試製一式の開発に挑んだ。これは試製一式小銃が正式な名称だが、試製一式テラ銃とも三八式テラ銃とも呼ばれる。こちらも蝶番の耐久性に難があり、試作のままで終わる事となった。 なお、前述のKar98kを基にしたテイクダウン及びフォールディングストックのライフルは、日本の試製一〇〇式や試製一式よりも完成度が高かったものの、二式小銃のような本格的な量産には至ってはいない〔試作一式テラ銃 - 25番 〕。 これら二つの試作銃と同時期に、九九式短小銃を基に四四式騎銃のスパイク式折畳み銃剣を装備した試製テラ銃が開発される。海外では''Experimental 99 Paratrooper Rifle''(試製九九式テラ銃)とも呼ばれるこの銃は、試製一〇〇式小銃の分解方式をより簡素化し、銃身と機関部は差込み式に改め、銃の左側面からクサビ型の部品を差し込み、ネジを回して固定する方式を採っていた〔Experimental 99 Paratrooper Rifle - Military Surplus.com 〕。レシーバーには型式を示す刻印は無く、シリアルナンバーと工廠マークから名古屋工廠で7挺程が試作されたとみられるこの試製テラ銃は、銃剣が四四式と共通である事、機関部へのクサビの差し込み方向が左右逆である事、槓桿(ボルトハンドル)がねじ込み式で取り外しが可能である事を除いては、二式小銃とほぼ同じ構造であり、この銃の開発を経由して二式小銃は制式採用に至ったものとみられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「二式小銃」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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