|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 二 : [に] 1. (num) two ・ 二階 : [にかい] 【名詞】 1. second floor 2. upstairs ・ 階 : [かい] 1. (n,n-suf) -floor (counter) 2. stories 3. storeys
二階ぞめき(にかいぞめき)は、古典落語の演目の一つ。原話は、滝亭鯉丈が延享4年(1747年)に出版された笑話本「軽口花咲顔」の一遍である「二階の遊興」。 == あらすじ == とあるお店の若旦那・幸太郎は吉原通いが大好きで、毎晩遊びに行っているため生真面目な親父はカンカン。 とうとう勘当するなどと大騒ぎになり、困った番頭は幸太郎に意見をしに行った。 幸太郎の返事は、「あくまでも吉原遊郭の雰囲気そのもの。吉原がこっちに来れば遊びに行かない」と言うとんでもない物。 唖然となった番頭だが、「この要求を呑めば二度と夜遊びはしない」と聞き、これもお店のためだと二階を吉原そっくりに改造して《ひやかし》ができるようにした。 腕のいい棟梁にわざわざ吉原の研究をさせ、作り上げた『ミニ吉原』は本物そっくり。 大喜びした若旦那は、わざわざひやかしルックに着替えてイソイソと二階に上がっていく…当然だが誰もいない。 考えた若旦那は、人のいなくなった大引け(午前二時)過ぎという設定で、一人でお芝居をし始める。 張り見世の女郎に声をかけられ、登楼を断ろうとするとそこに花魁が登場。 そのまま花魁と口論になり、慌てて止めに入った他のお客とくんずほぐれつの大ゲンカ…という場面を一人三役で大熱演。 「吉原(なか)で殺されるなら本望だ! この野郎、さあ殺せ!!」 あんまり二階が騒がしいので、変に思った親父が定吉に様子を見に行かせる。 二階に上がってみると、灯りが煌々とついてとても部屋の中とは思えない。頬っかぶりをした奴がいるので、泥棒かと思ってよく見るとこれがなんと若だんな。 「ねえ、若だんな」 「何をしやがる。後ろから小突きやがって…。なんだ、定吉か。悪いところで会ったな。おれに会ったことは、家に帰っても内緒にしろよ」 == 概要 == 原話は『二階の襖や障子に「万屋」「吉文字屋」と書いた茶屋の暖簾に似たものをつるし、遊びの追憶にふける』というつつましい物。 演者は多いが、特に実際に吉原通いをしていたという志ん生の口演は絶品だったそうだ。息子の志ん朝は、父の持ちネタの中で一番と語る。 ちなみに、若旦那の『ひやかしルック』に出てくる「かめのぞき」という手ぬぐいは、「紺屋高尾」で久蔵が売り出したあの染物のことだ。 == 出典・参考 == *武藤禎夫「定本 落語三百題」解説 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「二階ぞめき」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|