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(n) merchant cruiser =========================== ・ 仮 : [かり] 1. (n,adj-no) temporary 2. provisional 3. informal 4. unauthorized 5. unauthorised 6. fleeting 7. assumed (name) 8. interim 9. acting ・ 仮装 : [かそう] 1. (n,vs) (1) costume 2. fancy dress 3. masquerade 4. disguise 5. (2) converted (cruiser) ・ 仮装巡洋艦 : [かそうじゅんようかん] (n) merchant cruiser ・ 巡洋艦 : [じゅんようかん] (n) cruiser ・ 艦 : [かん] 1. (n,n-suf) warship
仮装巡洋艦(かそうじゅんようかん)とは、第一に、第一次世界大戦時、また第二次世界大戦において中立国の商船に偽装して無警戒の敵国の商船を襲撃したドイツの軍艦を指す。ドイツ語の Hilfskreuzer の訳語で、より直訳的には補助巡洋艦となる。 第二次世界大戦ではその目的から通商破壊巡洋艦 (HSK : Handelstörkreuzer) とも名付けた。イギリス海軍はこの種のドイツ艦船を襲撃艦 (Merchant raider) と呼び、海上兵力の多くを投入して追跡した。例えば、仮装巡洋艦アトランティスを Raider-C 、トールを Raider-E とすべてのドイツ仮装巡洋艦をマークした。 仮装巡洋艦の用例の第二は、日露戦争から第一次世界大戦の時期、日本における特設艦船の下位分類としての呼称である。当時、外国海軍の同等の艦種も「仮装巡洋艦」と呼んだ。日清戦争では、この名称は未だ用いられていない。特設巡洋艦は昭和に入ってからの呼称である。 武装した商船一般については武装商船、日本海軍の商船改装軍艦の詳細については特設艦船を参照。 == 概要 == 仮装巡洋艦は旅客船、油槽船、貨物船など既存の商船を改造したため、装甲等の防御力は申し訳程度しかなく、爆撃や砲撃で簡単に沈められた。正規の巡洋艦を建造するよりも、時間と費用を節約することが目的であった。しかし商船を流用しているとはいえ海軍籍であるため、乗員は全て海軍籍の将兵があてられた。 通商破壊を任務とする場合、軍艦然とした船舶が商船に近づけば、警戒されて逃げられるおそれがある。そこで、武装の多くは船端に隠れるように設置され、さらにカバーをかけるなど隠蔽していた。また甲板員は軍服ではなく民間船員服を着用し、中立国の国旗を靡かせて中立国の商船に偽装することも多かった。日本海軍の愛国丸・報国丸に至っては、甲板員が女装した場合すらあった(ただし訓練時であり、実戦で行われたどうかは不明)。追跡のために一般の商船より優速ではあったが、さらに確実に標的を捕捉するために、民間船を装ったまま十分に接近してから、はじめて国際法上要求される自国の海軍旗を掲げて攻撃を開始する戦法がとられていた。攻撃は、弾薬節約のために威嚇射撃のみに留め、離脱や通報の危険があった場合のみ砲撃するという手順が通常である。 標的船舶の停船に成功した場合は、ボートを使って拿捕部隊(de)が乗り移った。拿捕した船舶は、積み荷や船自体の価値・船の速力などによって、海没処分するか、有効活用するために味方の港湾に回航するかを決めた。場合によっては、補給船および捕虜収容船として使用するために、拿捕した船舶をそのまま同伴することもあった。拿捕した船舶を沈没させる場合には、弾薬の節約のために爆薬を仕掛けて自沈させる方法がよくとられた。拿捕部隊は、処分が自沈と利用のいずれになっても良いように、天測用具など航海に必要な器具・材料を爆薬とともに拿捕する船に持ち込んだ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「仮装巡洋艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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