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『伽藍とバザール』(がらんとバザール、)は、エリック・レイモンドによって書かれたソフトウェア開発に関するエッセイである。オープンソース4部作(「伽藍とバザール」「ノウアスフィアの開墾」「魔法のおなべ」及び2011年現在未発表の「Weaving the Net of Indra」)のうち、ソフトウェア関係者向けに書かれた最初のひとつ。成功例であるLinuxカーネルとその周辺の手法をバザール方式と定義し、それと反対の手法をカテドラル方式(Cathedralが『伽藍』と訳された〔「伽藍」は仏教寺院の建物群を指す言葉で、エリック・レイモンドが意図した中央集権スタイルを意味する言葉としては、本来はそぐわない。これは建築家ル・コルビュジエの著作''"When the Cathedral was White"''が『伽藍が白かったとき』と訳されていることを踏まえて、山形浩生が訳したものである。建築学において「Cathedral」を「伽藍」と訳すことは一般的である。参考:Digital Freedom Interview Eric Steven Raymond 〕が、建築学の訳語としてはともかく、開発におけるヒエラルキーといったことも踏まえた宗教的意味あいを表現する言葉としては「大聖堂」に当たる)として、Fetchmail というソフトウェアを著者自身がバザール方式で開発した経緯を軸に両方式の特徴を考察している。 しばしば誤解されているが、Linuxとの比較対象としてエリック・レイモンドの念頭にあったと思われるものはフリーソフトウェアで(すなわち、定義上はオープンソースソフトウェアに含まれる)開発が不活発であるとみなされているGNU Hurdであり、従って「オープンソースソフトウェアの開発手法=バザール」と言っているわけでもないし、「プロプライエタリ・ソフトウェアの開発方式=カテドラル」と言っているわけでもない。 当エッセイは1997年3月22日、ドイツのヴュルツブルクで開かれた第4回国際リナックス会議の場で講演のかたちをとり発表された。 当エッセイに影響され、ネットスケープコミュニケーションズ社は同社のウェブブラウザ Netscape Navigator のオープンソース化に踏み切った(Mozillaプロジェクト)。 == 書籍 == * 『伽藍とバザール』著:エリック・スティーブン・レイモンド/山形浩生 (訳・解説)USP出版 2010年 ISBN 978-4904807026 * 『伽藍とバザール オープンソース・ソフトLinuxマニフェスト』、エリック・スティーブン・レイモンド (著) 、山形浩生 (訳・解説) 、光芒社、1999年 ISBN 978-4895421683 * ''The Cathedral and the Bazaar: Musings on Linux and Open Source by an Accidental Revolutionary'', Eric S. Raymond, Oreilly & Associates, 2001, ISBN 978-0596001087 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「伽藍とバザール」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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