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汎歯目(はんしもく、Pantodonta)は哺乳類の絶滅した目の一つ。全歯目(ぜんしもく)という訳語もある。彼らは、化石が見つかっている限りでは史上最初の大型草食性哺乳動物であった。最古の汎歯目は暁新世初期の中国に生息していた。ベマラムダ(Bemalambda)は長さ20cmの頭部を持ち、大型犬ほどの大きさに達した。北アメリカ大陸においては、このグループは暁新世中期に現れ始新世中期まで生き続けた。コリフォドン(Coryphodon)やティタノイデス(Titanoides)などはサイほどの大きさにまで到達した。一方で、10kg未満という小型のものも存在した。歯の発掘により、汎歯目は暁新世の南アメリカ大陸と始新世の南極大陸にも生息していたことが分かっている。日本では、熊本県などからコリフォドンの仲間と見られる頭骨や下顎骨などが発見されている。 ==特徴== 汎歯目は、極めて形態の変化に富んだグループである。軽い作りの身体を持ち樹上性であったと思われるArchaeolambdaから、長い尾を備え地上性ナマケモノに似たバリラムダ(Barylambda)、そしてサイまたはカバ似の体型で北アメリカに生息していたもの(前述)まで、枚挙に暇がない。ある種の鼻はおそらく短かった。四肢は一般に短く頑丈で、5本全ての趾が保持されていた。足先は小さい蹄になっていた(ティタノイデスでは、小さい鉤爪となっていた)。汎歯目の歯式は完全で、歯間に隙間は無かった。特徴的なのは大臼歯で、W字型の鋭い縁を有していた。発掘された化石の歯は少ししか磨耗しておらず、彼らが軟らかい植物を食べていたことが推察されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「汎歯目」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Pantodonta 」があります。 スポンサード リンク
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