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内丹術(ないたんじゅつ)は、天地万物の構成要素である「気」を養うことで、自己の身中に神秘的な霊薬である「内丹」を作り、身心を変容させて、道(タオ)との合一を目指す、性命を内側から鍛練する中国の伝統的修行体系である。 == 概要 == 内丹術は、行気・導引・存思・胎息などの伝統的な道教の身体技法に着想を得て、人体に内在する根源的生命力である「気」を凝集・活性化し、身心をあるべき様態に戻そうとする修行体系である。人間は「道」の一部を内包しており、道は日常的身体において気として損なわれる途上にあってその本来性は失われていないとして、修煉を積むことで回復を目指す。 「道」とは「気」を存在させる根源であり理法であり、気は万物を構成する要素とされる。根源としての道は、形而下では気として現われ陰陽五行の運行原理を内在するものとしており、宇宙の万物は気によって構成されて現実に存在できるという世界観が成立する。 内丹術の修煉とは、本来純粋な気を宿して生まれ、生から死への過程で欲望などで損耗しつつある人体の気を「内丹」として再生させ、気としての自己の身心を生成論的過程の逆行、存在論的根源への復帰のコースにのせ、利己たる存在を超えて本来の自己に立ち戻り、天地と同様の永遠性から、ついには道との合一に至るという実践技法である。 修煉の基本原理は、身体を火を起こす炉(かまど)に見立て、丹田を鼎(なべ)とし、意識と呼吸をふいごにして、精・気・神(広義の気)を原料(薬物)として投入することで、内丹を作り出すことにある。修煉理論は、古代から研究されてきた気の養生術を、易経の宇宙論と陰陽五行の複合的シンボリズムと中国医学の身体理論に基づき外丹術の術語を借りて、総合してできあがったものと考えられる。この内丹は、身体を強健にし、生命力を高め、身心に潜在する力を開発し、不老長生、心を統御し、智慧の果を得て、運命を超克することで、道を体現することを可能とする。 中華文化圏において神仙家・道家・医家が密接に関連し影響し合う中で歴史的に形成されてきた、内丹術を中心とする体系的な自己修養の実践と思想の総体を「仙道」「仙学」「仙宗」「丹道」「道家養生学」などと称する。これについて現代日本ではもっぱら「仙道」という呼称が普及している。朝鮮で独自に発展したそれは、当地において「国仙道」と呼ばれている。内丹術は、現代の「気功」の重要な源流の一つとなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「内丹術」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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