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則重[のりしげ] 則重(のりしげ)は、鎌倉時代末期の越中国婦負郡呉服郷(現在の富山県富山市五福)の刀工。佐伯則重、または居住地から呉服郷則重とも呼ばれる。古刀最上作。 == 概要 == 古来、正宗十哲の1人に数えられ、正宗の高弟と喧伝されてきたが、作風と時代姿から新藤五国光、もしくは藤三郎行光に師事した兄弟弟子でも、兄弟子であろうと推測されている。正宗と比較して大和伝の作風が強く、相州伝上工の一人である。郷義弘の師とみられている。在銘短刀1口(号 日本一)が国宝に、在銘、大磨上無銘合わせて8口が重要文化財に指定されている。 則重の系統については、『能阿弥本銘尽』『正安本銘尽』は正宗の弟子とし、『喜阿弥本銘尽』は新藤五国光の弟子、正宗同門とする。則重には正和三年(1314年)銘の短刀(個人蔵)があり、『光山押形』所載のものには延慶三年(1310年)の年紀を見る。一方、新藤五には正和四年(1315年)銘の短刀(黒川古文化研究所蔵)があり、年代的には新藤五の弟子とみられる。〔(渡邉、2002)、pp.146, 157〕〔(小笠原、2007)、pp.90 - 91〕
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