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前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい、Anterior Cruciate Ligament; ACL)は、膝関節の中にあって大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を結ぶ強靭な紐で、関節を安定に保つ支持機構をいう。脛骨が前方へ変移する(ずれる)ことを防ぐ。靭帯組織については靭帯の項を参照。 == 前十字靭帯損傷 == 主にスポーツをしている人にこの損傷はよく起こる。特にサッカーやバスケットボール、スキー等の急激な方向転換を伴うスポーツや、ラグビーやアメリカンフットボール、格闘技など、コンタクトの多いスポーツにおいて、自分の意思とは違った方向に関節が強制的に持っていかれたり、地面に着地した際に、体重で大きく曲がってしまったときに起こる。受傷時にはたいてい、体内で「ブチッ」と音がし、そのときには多少の困難さは有るが、歩行は可能なことが多い。受傷後の翌日には、膝に多くの血液が溜まっていることが多く、こうなると歩行は困難となる。 また、膝部位にある前十字靭帯は単独での損傷は少なく、たいていは他の器官(半月板、内側側副靭帯など)の損傷を伴うことが多い。 男性よりも女性に好発することが報告されているが,その頻度は2倍〜8倍と報告によってまちまちである。また、女性に好発する要因ははっきりしていない。 前十字靭帯は血液の流れが非常に悪い部分なので自然治癒することはほとんどないが、損傷・断裂した場合でも、膝周りの筋肉を鍛えることで日常生活やレクリエーション程度のスポーツであれば問題なくこなすことができる場合もある(保存療法)。しかし、換言すると、保存療法によって競技レベルでのスポーツに復帰することは難しいことが示唆されており、一般的には手術によって再建するしか治す方法はない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「前十字靭帯」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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