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化け物尽くし絵巻(ばけもの つくし えまき)は、江戸時代後期、1820年(19世紀前後の筆)と見られる妖怪絵巻物の一つである。 == 概要 == 描かれた妖怪は12種であり、その内、狐火を除く11種は、『百鬼夜行絵巻』や『百怪図巻』などにも類例が見られない妖怪であり、詞書(ことばかき)はなく、作者不詳の絵巻物である。幅約30センチ、長さ3メートル。水に関連した妖怪(水妖)が目立つ。 絵巻中では、狐火には名前にふりがながなく、本絵巻独自の11種の妖怪はいずれも名前にふりがなが書かれている。このことからこの11種の妖怪は、ふりがながなければ読み方すらわからないほど、一般的には知られていない妖怪であり〔湯本他2001年273頁。〕〔湯本2006年172-175頁。〕、逆に狐火にふりがながないのは、よく知られたもののためとも考えられている〔湯本他2001年10-12頁。〕。 類例のない新しいタイプの絵巻ともいえる作品だが、「為憎」「為何歟」「有夜宇屋志」「真平」「飛代路理」などは妖怪の姿勢や態度から言葉遊びによって名づけた名称と見られ、こうした傾向は熊本県の松井文庫所蔵の『百鬼夜行絵巻』にも共通点が見られる〔。 現所蔵者は、川崎市市民ミュージアム学芸員の湯本豪一。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「化け物尽くし絵巻」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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