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十善戒(じゅうぜんかい)とは、仏教における十悪(十不善業道)を否定形にして、戒律としたもの。江戸時代後期の徳僧、慈雲尊者によって広く宣揚された。日本では真言宗系で重んじられるが、四国遍路の大衆化により宗派を問わず普及してきている。天台宗系では十重禁戒が重んじられる。 内容は、三業(身口意)にそれぞれ3-4-3で対応するようになっている〔パーリ仏典中部73『大ヴァッチャ経』など〕。 ==十善戒(十の善き戒め)== 十地経(華厳経十地品)第二「菩薩住離垢地」で勧められる、菩薩としてなすべき十の良いことをすることの戒め。 *身業 *不殺生(ふせっしょう) 故意に生き物を殺さない。 *不偸盗(ふちゅうとう) 与えられていないものを自分のものとしない。 *不邪淫(ふじゃいん) 不倫をしない。 *口業 *不妄語(ふもうご) 嘘をつかない。 *不綺語(ふきご) 中身の無い言葉を話さない。 *不悪口(ふあっく) 乱暴な言葉を使わない。 *不両舌(ふりょうぜつ) 他人を仲違いさせるようなことを言わない。 *意業 *不慳貪(ふけんどん) 異常な欲を持たない。 *不瞋恚(ふしんに) 異常な怒りを持たない。 *不邪見(ふじゃけん) (善悪業報、輪廻等を否定する)誤った見解を持たない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「十善戒」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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