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『古今和歌六帖』(こきんわかろくじょう)とは、平安時代に編纂された私撰和歌集のこと。全六帖(六冊)。 == 解説 == 成立時期や撰者はともに不明。ただしおおよその目安として、天禄から円融天皇の代の間(970年から984年の間)に成立したといわれており、撰者については紀貫之とも、また兼明親王とも具平親王ともいわれるが、源順が撰者であるという説もある。 内容は六帖すなわち六冊で、およそ四千数百首の和歌を題別に収録する(伝本によって歌数に相違があり、重複して採られている和歌がある)。「帖」と題していることから当初より冊子本の書物として成立したと見られるが、その書名や編集の仕方は『白氏六帖』の影響を受けているともいわれる。第一帖の「春立つ日」すなわち立春から歳暮までの歳時をはじめとして山や川などの自然の景物、禽獣、また服飾のほか恋や祝(祝賀)など類別は多岐にわたる。採られている和歌は『古今和歌集』のほか『後撰和歌集』などからも採られているが、『万葉集』から採られたと見られるものも1000首以上あり、その本文は古い時代の『万葉集』の訓読を残しているという。 『古今和歌六帖』の伝本については、現在永青文庫所蔵の文禄4年(1595年)の奥書を持つものが最古であり、それ以前にさかのぼるものは見出されていない。伝本には嘉禄3年(1227年)3月に民部卿こと藤原定家所持の本を源家長が写した旨の奥書を持つものが多く、現存諸本はいずれもこの定家の本を源流とする系統と見られるものばかりであり、しかもそれらは本文に誤脱などの問題を含み、拠るべき善本がない状態にある。契沖が校本を作ってから『古今和歌六帖』の本格的な研究が始まったとされており、寛文9年(1669年)に『古今和歌六帖』の板本が刊行されこれが「流布本」と呼ばれる。天保11年(1840年)には、この流布本を底本とし諸本を以って本文を校合した『古今和歌六帖標注』(山本明清校注)が刊行されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「古今和歌六帖」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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