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周術期管理(しゅうじゅつきかんり、)または周手術期管理、術前術後管理とは主に外科領域で手術目的で入院した患者におこなう周術期中の処置の流れである。疾患、施設によって様々なものがあるが、ここでは主に一般外科と呼ばれる腹部疾患に対する全身麻酔手術を念頭において記述する。 == 術前検査 == ;リスクファクターのチェック : 体液のバランス、栄養状態、心機能、肺機能、肝機能、腎機能、内分泌系(主に糖尿病と副腎皮質機能不全)、感染症、などをメインに確認する。 :NYHA分類(New York Heart Association Functional Classification) ::NYHA分類(ニハ分類、またはナイハ分類と発音される)は、ニューヨーク心臓協会(New York Heart Association: NYHA)が定めた心不全の症状の程度の分類であり、以下のように心不全の重症度を4種類に分類するものであるが、簡便でありよく使用される。 ::NYHA I度 :心疾患があるが症状はなく、通常の日常生活は制限されないもの。 ::NYHA II度 :心疾患患者で日常生活が軽度から中等度に制限されるもの。安静時には無症状だが、普通の行動で疲労・動悸・呼吸困難・狭心痛を生じる。 ::NYHA III度 :心疾患患者で日常生活が高度に制限されるもの。安静時は無症状だが、平地の歩行や日常生活以下の労作によっても症状が生じる。 ::NYHA IV度 :心疾患患者で非常に軽度の活動でも何らかの症状を生ずる。安静時においても心不全・狭心症症状を生ずることもある。 :Hugh-Jones分類〔Fletcher CM. The clinical diagnosis of pulmonary emphysema; an experimental study. Proc Royal Soc Med 45: 577-584, 1952.〕〔Hugh-Jones P, Lambert AV. A simple standard exercise test and its use for measuring exertion dyspnoea. Brit Med J 1: 65-71, 1951.〕 ::呼吸困難の程度を客観的に表現する試みとして最も利用されているものに、ヒュー・ジョーンズ分類(Hugh-Jones分類)がある。心不全からくる呼吸困難に対してはNYHA分類が使われる。 ::I度 :同年代の健常者と同様の生活・仕事ができ、階段も健康者なみにのぼれる ::II度 :歩行は同年代の健康者なみにできるが、階段の上り下りは健康者なみにできない ::III度 :健康者なみに歩けないが、自分のペースで1km(または1マイル)程度の歩行が可能 ::IV度 :休みながらでなければ50m以上の歩行が不可能 ::V度 :会話や着物の着脱で息がきれ、外出ができない :Child分類(Child-Pugh score) ::この分類は肝硬変の重症度をはかるものでひとつでも該当すればより重症の項目に制定する。内科の分野ではより定量性をもたせた分類が存在する。 : ::good risk:他臓器に合併障害がなく、手術に危険がない。 ::fair risk:1つあるいはそれ以上の不利な因子があるが手術には大して危険を伴わない。 ::poor risk:術前に十分な準備をしなければ危険を伴うもので、できるだけ手術侵襲を少なくし、麻酔剤も無害なものを選ばなければならない。 ::serious risk:重要臓器に重篤な機能不全があり、手術侵襲を加えると生命の危険がある場合。 :ASA-PS ::grade1:内臓障害はなく、局所疾病のみ(全身障害なし) ::grade2:中等度の全身障害のあるもの ::grade3:高度の全身障害のあるもの ::grade4:生命を脅かすほどの全身障害があるもの ::grade5:grade1,2であるが緊急手術をうけるもの ::grade6:grade3,4であるが緊急手術をうけるもの ;全身把握のために行うべき検査 心電図、心エコー、胸部X線、スパイロメーター、動脈血ガス分析、血液生化学検査、血算、凝固系検査、ICG検査、尿検査、耐糖能検査、血液型検査、感染症検査、便潜血など ;服薬管理 ::抗血栓薬、MAO阻害薬、経口糖尿病薬、サプリメントは術前に使用を控える。ステロイドはステロイドカバーなどが必要である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「周術期管理」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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