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呪泉郷(じゅせんきょう、チョウチュアンシアン)とは、高橋留美子の漫画作品及びそれを原作とするアニメ「らんま1/2」に登場する架空の泉。 == 概要 == 作中では中国の青海省バヤンカラ山脈の拳精山(けんせいざん、チユアンチンシャン)にあるとされる。大小100以上の泉が湧いており、いくつかの泉には修行用の長い竹が立ててある。ひとつひとつの泉には悲劇的伝説があり、泉で溺れる〔実際は溺れなくても泉の水を一定量浴びるだけで呪いを受ける。浴びた量が少ない場合、呪いが部分的に発生する場合がある(八宝斎のコブなど)。〕と、最初にその泉で溺れた者の姿となる〔ただし、最初に溺れた人物と完全に同じ外見になるというわけではなく、本人の元の外見の特徴を保ちつつ変身する。例:娘溺泉で溺れても、乱馬・ハーブ・キーマではそれぞれ容姿が異なる。〕。それ以降、本人の意思に関係なく強制的に水に濡れると変身し、湯をかぶると元に戻る体質となる。変身体質を利点にしている事例もあるが、ふとしたことで水や湯を浴びると日常生活に大きく影響するため、作中で変身体質を持つ人物の多くは元の体に戻ることを望んでいるが、変身体質を改善された者は一人もいない。しかし、各種泉の正確な場所及び効能を熟知しているガイドが常時居るにも関わらず、泉に落ちてすぐに男溺泉や娘溺泉の場所を聞こう、という考えは彼らに無いらしい。(別にガイドも意地悪するわけでなく、場所を聞かれた者には素直に教えている描写がある)。変身した際、その姿が元の姿より大きい場合(例:玄馬→パンダ)は服ごと変身するが、そうでない場合は服がそのままになる。 現在では修行場として利用されており、詰所にガイドがいる。ガイドは泉の悲劇的伝説や変身する姿をちゃんと把握しているが、落ちてから解説的に話し始めるため落ちた者が事前に知らされている事は少ない。主要人物の多くが訪れており、最終章の舞台にもなった。 呪泉郷の水は飲用もしくは温泉として利用可能である。ただしその場合、何世代か経つと泉の呪いが逆転し、呪いの姿の状態で生まれてくる〔拳精山の南方にそびえたつ鳳凰山の泉の水源は呪泉郷と同じ呪泉洞だが、他所の山の頂に湧いている。住民の飲用水として使われている為、呪いの姿が本来の姿であり、水をかけると普通の人間の姿になる。〕。 呪泉の水は最初に落ちた者を記憶し変身を促す。そのため、新たに掘った泉に何か生物を落とす事で、呪いの泉を増やす事が可能である〔作中に登場する茜溺泉は、天道あかねという「若い娘」が溺れた泉だが、「若い娘」が溺れた娘溺泉と呪いの条件が一致する。呪泉郷では、同じ条件の呪いでも同じ性質の泉とはならず、多少の違いが生じる模様。〕。変身の呪いの力は呪泉郷で泉となった水のみが発揮するため、作中で乱馬、良牙、ムースが呪泉の水源である呪泉洞内で呪泉の水に落ちた際は何の影響も受けなかった。また、呪泉の水は体中の水分を増幅させる力があり、乾燥状態に陥った人間もたちどころに回復する。呪泉の水量が増えて氾濫すると呪いも混ざるが、水量が戻るとまた呪いは各々個別に戻る。 呪泉郷の変身体質を持つ登場人物たちを呪泉郷仲間と表現することがあり、普段はいがみ合っていても、呪泉郷に関連する事件や変身体質を元に戻す時などに共同体意識を持つこともある。作中では彼らの子孫が登場しなかったので、変身体質を持った者の子孫がどうなるのか、は明確にはされなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「呪泉郷」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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