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塩化アンチモン(えんかアンチモン、antimony chloride)はアンチモンの塩化物である。アンチモンの価数が異なる塩化アンチモン(III) と塩化アンチモン(V) が知られている。 ==塩化アンチモン(III)== 三塩化アンチモン(さんえんか—)とも呼ばれる。 金属アンチモンに乾いた塩素ガスを作用させると得られる。 :2 Sb + 3 Cl2 → 2 SbCl3 錬金術師たちは「アンチモンのバター (butter of antimony)」と呼んでいた。常温常圧下では無色の柔らかい固体で、刺激性の悪臭を持つ。ジクロロメタン、ベンゼン、アセトンに可溶。水に触れると加水分解し、塩化水素を発生しながらオキシ塩化アンチモンとなる。 :SbCl3 + H2O → SbOCl + 2 HCl ルイス酸としての性質を示し、塩化物イオン Cl− と反応して付加体 2− を作る。この錯体のブチルアンモニウム塩は固体状態で、ジグザグ状に −Cl−Sb−Cl−Sb−構造が連なった構造をとる〔Zarychta, B.; Zaleski, J. "Phase transitions mechanism and distortion of SbCl63− octahedra in bis(''n''-butylammonium) pentachloroantimonate(III) (C4H9NH3)2". ''Z. Naturforsch. B'' 2006, ''61'', 1101–1109. Abstract (PDF) 〕。 ビタミンAや類似のカロテノイドの検出試薬として用いられ、その方法はカール・プライス反応 (Carr-Price reaction) あるいはカール・プライス試験と呼ばれる。塩化アンチモン(III) はカロテノイドと反応させると青色の錯体を形成するので、これを比色分析によって測定する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「塩化アンチモン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Antimony trichloride 」があります。 スポンサード リンク
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