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塩水溜まり(Brine pool)とは、海底に存在する比較的大きな面積を持つ海底窪地に、塩分濃度が高くなり密度が大きくなった海水(塩水)が溜まった場所のことである。なお、潮の干満によって、干潮時に岩場の磯にできることがある潮溜まりとは別物である。 == 概説 == 地球の海水は、海全体において均質になっているわけではなく、実際は場所によって含有する(溶存している)成分が違っている。塩水溜まりは、一般的な海水よりも塩分濃度の高い塩水が、海底窪地に溜まった状態になっている場所である。塩水溜まりに存在する塩水は、周辺の海水よりも塩分濃度が3〜5倍高い。このような高い濃度塩分を持つ塩水は、一般的な海水よりも密度が高いため、海底の窪地に溜まり得るのである。 この高い塩分濃度の塩水は、次のような原因で海水の塩分濃度が上昇することで出現する。 # 深海の塩水溜まりの場合は、によって集積された塩分が、海水に溶解したことで、塩分濃度が上がっている。この塩水には、しばしばメタンが高濃度に含有されており、それが塩水溜まりの周辺に住むある種の極限環境生物(化学合成生物)の糧となり得る。 # 海氷(直接海水が凍結した氷)ができる南極海のような寒い場所では、海水が凍結する過程で氷から塩分が追い出される(したがって、海氷は海水が凍ったものであるにもかかわらず、ほとんど塩分を含まない)。この追い出された塩分が原因で、海水よりも塩分濃度の高い塩水ができ、これによって塩水溜まりが形成されることも知られている。 いずれの成因による塩水にしろ、一般的な海洋生物にとっては有害であり、通常の海洋生物は、このような場所に住めない。塩水溜まりに住む生物が、極限環境生物に分類される所以である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「塩水溜まり」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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