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姶良市(あいらし)は、鹿児島県中央部に位置する、2010年(平成22年)3月23日に姶良郡蒲生町・姶良町・加治木町が合併して発足した市である。2009年(平成21年)9月1日現在の合併元3町の推定人口の合計値は74,545人である。鹿児島市に隣接しており、ベッドタウンとして発展している。 == 地理 == 姶良市は、鹿児島県中部の南北約25 km、東西約24 kmの範囲に広がる。南東側の一部を鹿児島湾に面している。鹿児島湾に面した地域では、西側から思川・別府川・網掛川・日木山川の4つの河川が流れており、これらの川の沖積平野が一体となって姶良平野を形成し、この平野部に中心市街地が発達している。西側の鹿児島市へと通じる海岸や、東側の霧島市との境界付近の海岸は自然海岸が残されているが、他は埋め立てで形成された人工海岸となっている。別府川は旧蒲生町の中心部であった地域まで標高の低い平坦な土地を形成しており、この流域に整備された水田地帯が広がっている。市の北部は北薩火山群に属する山が並ぶ地形で、北西側の薩摩川内市との境界がほぼ川内川流域との分水界をなしている。こうした山の間には別府川の支流が流れており、これに沿っていくつかの集落が発達している。一方北東側の霧島市との間は十三塚原と呼ばれる台地が続く地形で、網掛川や日木山川の支流が霧島市側から流れ込んでいる。南西側の鹿児島市との境界は、標高が500 m前後の牟礼ヶ丘連山となっており、姶良市の平野部および海岸線へ急激に落ち込んでいる。牟礼ヶ丘連山の北側で、思川が鹿児島市側から流れ込み、比較的標高の低い土地が鹿児島市に合併した旧吉田町の中心部へつながっている。市内で標高が500 mを超える山として烏帽子岳(702.9 m)・長尾山(680 m)・佛石(679 m)・矢止岳(670 m)・赤崩(579 m)・惣林嶽(506 m)などがある。 鹿児島湾北部にかつて存在していた火山が約2万5000年前に姶良大噴火と呼ばれる噴火を起こし、姶良カルデラを形成した。姶良市はこのカルデラの北西側の外輪山に相当する位置にあり、大噴火で流れ出た火砕流が起源とされるシラスと呼ばれる地層が広がっている。火山活動に由来する市内の地形としては他に、マールであるとされる米丸や住吉池がある。 南部平野地帯は鹿児島市のベッドタウンとして発達し、駅や国道の周辺に住宅地が広がり、国道10号姶良バイパス・加治木バイパスの周辺には郊外型の大型店舗が立ち並んでいる。国道10号と九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線はおおむね市南部を東西方向に横切っており、鹿児島市への連絡は姶良カルデラ外輪山の急斜面が海に落ち込む狭い土地を通っている。これらの交通路はがけ崩れに弱く、平成5年8月豪雨など道路および鉄道の連絡が遮断されることがある。九州自動車道はこれらより北側を通っており、旧吉田町を経由して鹿児島方面へ通じている。北部山間地帯へは県道40号・42号・55号・56号などが通じているが、南部平野地帯に比べると交通が不便で、過疎が進展している状況にある。 市の面積の約65 パーセントを山林が占めている。中部平野地帯は整備された水田となっており、また北東側の霧島市と境界を接する台地の上は畑作地帯となっている〔 p.7 姶良西部合併協議会〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「姶良市」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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