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宇治郡[うじぐん]
宇治郡(うじぐん)は、山城国・京都府に存在した郡。郡域は現在の京都市南東部と宇治市東部に相当する。京都市の南東部では、伏見区醍醐と山科区全域に当てはまる。 豊臣秀吉の桜で有名な醍醐寺、浄土真宗の開祖である親鸞が誕生したとされる日野の里、坂上田村麻呂の墓等がある。また、京都府宇治市の東部とは琵琶湖より流れ出る宇治川の右岸地域のこと。このあたりには、禅宗の一派である黄檗宗の大本山、黄檗山万福寺等がある。万福寺は中国風の建築で有名な寺院。開祖は、インゲンマメや茶を日本に持ち込んだとされる隠元隆琦。 == 郡名の由来 == 『宇治市史』等では、「うじ」とは「うち」を意味するとする〔宇治巡検 (新歓巡検) - 奈良大学 地理学研究会〕〔『角川日本地名大辞典 京都府 上巻』(1982年)「宇治市」項。〕。 一方、『山城国風土記』(逸文)では、応神天皇皇子・菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)が、この地に宮「菟道宮(うじのみや)」を構えたことが地名の起源となったとする説話を伝える〔宇治市歴史的風致維持向上計画【本編】第1章 宇治市の歴史的風致形成の背景 P.14 - 宇治市〕〔「古代地名大辞典」本編 (角川書店 初版 1999年3月10日) - 角川学芸出版〕。しかしながら地名としての「莵道」は以前からあったという説もあり〔、『日本書紀』の垂仁3年3月および仲哀元年閏11月などに「莵道河」(現・宇治川)の記載があることから、「菟道稚郎子」の人名の方が地名を冠したという見方がある〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「宇治郡」の詳細全文を読む
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