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小岩井農場(こいわいのうじょう)は、東京都に本社を置く小岩井農牧株式会社 (こいわいのうぼく)が所有する、岩手県岩手郡雫石町にある日本最大の民間総合農場である。 == 概要 == 岩手県盛岡市から北西約12kmに位置し岩手山南麓に約3,000ヘクタール(ha; 900万坪)の広大な敷地面積を誇り、その敷地の3分の2は雫石町、残り3分の1は滝沢市に属する。約3,000ヘクタールとは、東京都23区の中央区と港区を大凡合わせた大きさである。東京ドームで例えると約640個分に相当する。 元々は、何もない荒地だった現在の小岩井農場。木を1本1本植えることからスタートしており、適地適木を実践し、持続的な運営管理を成功させ、現在の広大な緑溢れる農場が形成された。現在も山林部門、またそのノウハウを生かした緑化部門が存在する。東京都内、特に丸の内エリアの緑化事業は、小岩井農牧の緑化部門と共に行われていることが多い。丸の内エリアでは三菱一号館広場、交通会館、KITTE屋上の緑化事業など。 レストラン、ショップの事業として、丸ビル5階の農場直営レストラン“小岩井フレミナール”、文京区駒込の東洋文庫(岩崎久彌と繋がり深い)内にある“オリエントカフェ”、東京駅構内の旗艦店“小岩井農場 サウスコートエキュート東京店”があり、農場直営の味が楽しめる。 同場の観光エリアは岩手県の代表的観光地として知られ、「小岩井農場(観光エリアは通称“まきば園”)」は一般に開放されている。羊は約300頭程、放牧されており、隣接するカフェでのんびり羊の放牧を観ながら癒しの空間に浸れる。また乗馬エリアでは“育馬事業”の名残だとされる当時の有名サラブレッドの紹介パネルがある他、数頭のサラブレッド、ミニチュアホース、引き馬などが飼われており、乗馬体験が行える。毎年2月上旬には、この通称、“まきば園”を会場として40年以上の歴史を誇る「いわて雪まつり」が開催される。場内では観光向けにトロ馬車馬車鉄道が運行されている。かつて、この馬車鉄道は1904年(明治37年)から1958年(昭和33年)までの間小岩井駅から農場内の各事業所を結び、現在のまきば園近くの「上丸牛舎」まで運行されていた。このほか、まきば園内には冬季を除いて宿泊可能なSLホテルもあったが2008年(平成20年)11月3日で休館となった。日本では最も長く営業を行ったSLホテルである。近年では、観光エリアでは無い、生産エリア(酪農、山林など)を実際に“農場で働くガイド”と共に巡る“観光”を行なっている。トラクターバスのツアーでは主に山林エリアを中心に景観、雄大な牧草地、希少動植物を観察しながら案内、また歩いて散策、トレッキングを行なう農場自然散策は四季を通じて開催している。通常のバスツアーでは、主に酪農・製造エリアを中心に、天然冷蔵庫、日本最古とされる煉瓦サイロ、国登録有形文化財の建築物の数々、バイオマス事業風景、また国内外を探しても珍しい“法正林”の事業を見学できるツアーは新たなビジネスモデルとして人気を博している。 同場の乳牛(ホルスタイン)飼育数は約2,000頭強であり、生産される生乳はすべて小岩井農場内にある小岩井乳業工場にて牛乳等に商品化されている。また、その中に和牛(肥育牛)飼育数は約900頭余おり、小岩井農場産和牛としての評価も高く、東京都内の自社レストラン(小岩井フレミナール、オリエントカフェなど)で食べることが出来る。 乳業事業を行っている小岩井乳業株式会社は1976年(昭和51年)に分離・独立しキリングループの一員となっているが、現在も小岩井農牧と小岩井乳業の連携の下で乳製品の生産活動が行われている。なお、前述のまきば園近くにある同社の小岩井工場は冬期間以外は無料で見学することができ、小岩井製品が購入できる売店も併設されている。他に同社は埼玉県狭山の東京工場(見学不可)、栃木県那須の那須工場(場内見学が可能)を所有している。 種鶏事業、たまご事業の部門も存在し、特にたまごは乳製品と絡めた製品開発、“小岩井農場産たまご”は首都圏や主要契約のあるデパートで購入することができる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「小岩井農場」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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