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嶺東本線(ヨンドンほんせん)は、大韓民国慶尚北道栄州市にある栄州駅と江原道江陵市にある江陵駅とを結ぶ、韓国鉄道公社(KORAIL)の鉄道路線。 == 概要 == 江原道の山岳地帯を越える栄州駅から東海駅までの区間(約149km)と、日本海に沿って走る東海駅から江陵駅までの区間(約45km)に分けられる。韓国東部の開発を目的に、1962年までに全線が完成した。 またこの海岸線部分については本来、日本統治時代に現在朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の施政下にある元山から釜山の間を結ぶ東海線の一部として建設が進められる予定であった。が、両側の一部区間が東海北部線・東海南部線として建設されただけで終戦を迎え、その後の南北分断によって工事が中断されていたのを、大韓民国(韓国)政府によって自国施政下の路線と結べるこの区間に関してのみ、工事を再開させて開通させたものである。1974年までは江陵から少し先の鏡浦台駅まで線路が延びていた。風光明媚な区間であるため、ドラマ『砂時計』などでの撮影にも使用されている。 現在、旅客列車はムグンファ号のみの運転である。全線をほぼ各駅に停車するムグンファ号は1日1往復のみ、他には鉄岩駅 - 栄州駅の鈍行が1往復設定されているのみで、多くの列車は路線内の多くの駅を通過し他路線へと直通していく。 嶺東線を通る旅客列車の多くは栢山駅から太白線、ついで中央線に乗り入れソウル特別市にある清凉里駅をターミナル駅としている。しかし一方で、嶺東線を走破した後栄州駅から中央線に乗り入れ大邱線経由で東大邱駅に乗り入れる列車も少ないながらも毎日運転されており、その他に週末を中心に中央線、東海南部線経由釜田行き、栄州駅から慶北線、京釜線経由釜山行き、更には桶里駅から太白線、中央線、忠北線、京釜線、湖南線、光州線経由光州行きなど、本数は少ないながらも実に多彩な長距離列車が運行されており、江陵からソウル、釜山、大邱、大田、光州と、仁川を除く韓国の特別市及び広域市全てに直通列車が設定されていることとなる。また、この他に清凉里 - 江陵間の夜行列車が1往復、それに貨物列車も多く設定されている。 2005年に全区間の電化が完成し、東海駅で機関車を付け替えることなく直通できるようになった。 将来的には、ロシア連邦などが推し進めているシベリア鉄道と接続して韓国・日本からの貨物輸送ルートを形成する「シベリア・ランドブリッジ」の計画に基づき、東海線を全通させる事が南北会議で合意されている。そのため、江陵駅から北朝鮮統治下にある金剛山青年駅までの区間を結ぶ東海北部線の敷設・復旧工事と、東海駅から南下して東海南部線の浦項駅までを結ぶ路線の敷設が行われることになる。 なお、2017年開業予定の原州江陵線工事に伴い、2014年9月15日より江陵駅の営業が休止されており、旅客列車は正東津駅、貨物列車は安仁駅までの運行となっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「嶺東線」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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