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帆村 荘六(ほむら そうろく)は、海野十三の小説に登場する架空の私立探偵。海野の執筆した推理小説(探偵小説)の主人公役を務めることが多い。名前の由来に関しては、焔(ほむら)蝋燭からという横溝正史説とイギリスの小説家アーサー・コナン・ドイルの創造した探偵シャーロック・ホームズからもじったという江戸川乱歩説がある(但し乱歩はそれ故に読みも「ショウロク」であろうとしている)。山前譲や日下三蔵はシャーロック・ホームズの音から名付けられたと断定している。 帆村の携わる事件の多くはSF調の科学的(疑似科学的)設定である。また、帆村による事件解決の過程は飛躍しすぎて極端に現実離れしている。 == 人物像 == その生い立ちなど詳しいことは不明である。『麻雀殺人事件』(1931年)に売出し中の青年探偵として初登場〔、有楽町に事務所を構える長身白皙の〔理学士兼素人探偵である〔。『蠅男』に描写される帆村自身の回想によると、帆村の父は鉄道会社の顧問であったらしく、宝塚市近郊に住んでいた。家には書生がおり、彼に連れられて遊技場に遊びに行くものの、少女歌劇好きの書生とは好みが合わずしばしば手を焼かせたらしい。この蠅男事件でラジオ製造業の富豪の娘玉屋糸子と相愛の仲となり結婚する〔。 帆村が対決する相手はマッドサイエンティスト的資質を持つ人物が多く、理学士としての豊富な科学知識を駆使して数々の難事件を解決していく〔。その後、作者海野十三のSF小説や軍事小説にも顔を出すようになる。少年向け軍事小説『怪塔王』で、幼くして両親を失った甥の一彦と姪のミチ子兄妹を引き取り、東京の学校に通わせている事が明かされている。旧制中学1年の一彦は叔父譲りの推理力を見せる。 作者海野が終戦後、旧軍部に協力した責任をとり、「海野十三」のペンネームの使用を差し控え、帆村は一時退場を余儀なくされる。しかし、多くのファンの熱意にこたえる形で「海野十三」のペンネームが復活し、帆村は再び探偵として活躍することとなる。1947年(昭和22年)に書かれた、『鞄らしくない鞄』には頭頂部がやや薄くなった中年の帆村が登場し、長身で髭はなく、細い黒縁の眼鏡をかけ、口が横に長いという特徴が描かれている。 同じ1947年に書かれた30年後の昭和52年を舞台とする『断層顔』では、白髪の老人となってもなお、もう1人の甥(帆村は「伯父」と書かれているので弟か妹の子供と推察される)である蜂葉十六と美人人造人間の女性秘書カユミを従えて探偵として活躍する帆村が描かれている。肺は人工肺臓に取り換えられており、そろそろ心臓も人工のものに取り換えようかと考えている。 最後の登場作品である『怪星ガン』には更にもう1人の甥、矢木三根夫が登場する(ここでも帆村は「伯父」と書かれているので弟か妹の子供と思われる)。彼もまた両親を早くに亡くし、兄弟もおらず唯一の身寄りである帆村のもとに身を寄せている。本作では地球を飛び出し宇宙に活躍の場を広げ、三根夫少年も帯同して怪星ガン(ガンマ星)に囚われの身となった一行の事態打開に向けて重要な役割を果たす。『怪星ガン』は人気を博したが、連載終了後約半年で海野十三は帰らぬ人となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「帆村荘六」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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