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当世具足(とうせい ぐそく)とは、日本の甲冑の分類名称の一つ。戦術の変化、武器の進歩、西洋甲冑の影響などのさまざまな要因により、室町時代後期から安土桃山時代に生じた鎧の形式。単に具足とも称す。 == 概要 == 「当世」とは「現代」の意で、戦国時代当時の人々が、伝統的な鎧に比べて「今様」の新しい鎧という含意をもって用いた呼称が形式化したものである。それまで主流であった胴丸・腹巻に取って変わった。 胴丸などが皮の小札を色糸で綴った、華美ではあるが大量生産には向かない構造であるのに対し、当世具足は小札が鉄製の大型のものとなり、大量生産向きとなり、また防御力を増した。さらには大面積の鉄板をつなぎあわせた、あるいは一枚板を打ち出した構造に発展した。集団戦や鉄砲戦といった当時の戦法に適した鎧であり、機能性・生産性を重視し、板札(いたざね)や蝶番を用いるなどの工夫が凝らされた。鉄砲の弾丸を反らせるため、曲線や傾斜を多用した工夫も施されている。 胴丸を改良するかたちで発展し、桶側胴、仏胴、最上胴等その形式は多く、面頬(めんぼお)、佩楯(はいだて)等の付属する小具足も充実した。ヨーロッパの甲冑を輸入・改造した物もあり、それらは南蛮胴、南蛮兜と呼ばれる。後にはそれを模して国産化がなされている。兜にも様々な形式が生じ、実用性とともに当時の武士の気性を反映した華やかで奇抜な装飾性を持ったものも多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「当世具足」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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