|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 後 : [のち] 1. (n,adj-no) afterwards 2. since then 3. in the future ・ 後宮 : [こうきゅう] 【名詞】 1. inner palace (reserved for women) 2. harem 3. seraglio ・ 小説 : [しょうせつ] 【名詞】 1. novel 2. story ・ 説 : [せつ] 1. (n,n-suf) theory
『後宮小説』(こうきゅうしょうせつ)は、中国風の架空の国である素乾国を舞台とした、酒見賢一のファンタジー小説。1989年のファンタジーノベル大賞を受賞した。酒見のデビュー作でもある。 中国哲学や中国史に依拠した独特の記述法は、『素乾書』・『乾史』・『素乾通鑑』に依拠して歴史事実を記載した小説という体裁を採用し、ファンタジーノベル大賞選考会では井上ひさしにより「シンデレラと三国志と金瓶梅とラスト・エンペラーの魅力を併せ有す、奇想天外な小説」と高く評価された。 == あらすじ == 17世紀、素乾国で皇帝腹宗の崩御に伴い即位する新皇帝の後宮整備が行われることになった。宮女募集が行われた緒蛇県で、14歳の銀河がこれに応募し、後宮の教育機関である女大学に学ぶこととなった。銀河を含む一行は都城である北師へと旅立つ。その道中で義賊である平勝と厄駘に出会うこととなり、これが後に物語の重要な伏線となる。 北師に到着し、宮女としての教育を受けることになるが、天真爛漫であり、儒学の思想にとらわれない銀河は、仲間や師となる瀬戸角人と出会い、その中で房中術に基づいた奇抜な後宮哲学を学んでいくこととなる。 その時期、宮廷では新皇帝に即位した双槐樹に対し、異母弟である平菊を即位させようという琴皇太后一派による皇帝暗殺計画が進められる。そのような状況の中、銀河は双槐樹と瀬戸角人の遠謀によって正妃として立后される。 宮廷内の陰謀が渦巻く中、銀河が北師に向かう道中で出会った平勝と厄駘が、退屈しのぎという理由で挙兵を行った。この反乱軍を利用して、平菊擁立を目指す琴皇太后は瀬戸角人の弟子である菊凶と通じ、反乱軍を宮廷に導こうとする動きが発生する。 渾沌(厄駘より改名)はこの琴皇太后の陰謀を退け、幻影達(平勝より改名)は北師攻撃を実行する。反乱軍を過大に評価した宮廷内では、もはや武力で反乱軍に対抗する術もなく、数百人の宮女達が住まう後宮もその略奪対象として攻撃を受けることになる。 後宮を守るべく、銀河は宮女や宦官と協力し、幻影達の軍勢に対抗していくことになる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「後宮小説」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|