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『悪魔の飽食』(あくまのほうしょく)は、小説家の森村誠一が下里正樹との共同取材に基づいて、関東軍731部隊が行った人体実験の実態を明らかにしたノンフィクション作品である。第1部は1981年(昭和56年)に日本共産党機関紙の『しんぶん赤旗』日刊紙に、第2部は1982年(昭和57年)に『しんぶん赤旗日曜版』に連載され、いずれも光文社から単行本が刊行された。第3部は1983年(昭和58年)に角川書店の「カドカワノベルズ」から単行本が刊行された。 == 概要 == 旧満州国で関東軍731部隊が行っていたという人体実験の実態を詳しく描いたとして、話題を呼んだ。その1981年(昭和56)の5月に、常石敬一が海鳴社から『消えた細菌戦部隊』を刊行してはいたが、有名出版社から、高名な推理作家の名前で出た本著は、731部隊を初めて一般に知らしめた著作であり、国内で広く731部隊の存在が認識されるターニングポイントとなった。本著以前においては帝銀事件などの例外を除き、731部隊の存在が語られることはほとんどなかったが、本著以降、731部隊に関する、賛否さまざまな視点からの著作が発表される事となる。 この作品を元にした、混声合唱組曲(池辺晋一郎作曲)・劇も作られ、劇を元に中国では映画が制作された。旧日本軍を非人道的として糾弾する一方、後述のように「ノンフィクション作品」としては問題点を指摘する者もおり、中川八洋は「プロパガンダ小説」であると批判している〔中川八洋「『悪魔の飽食』は旧ソ連のプロパガンダだった」、『正論』、産経新聞社、2002年11月、 276-287頁。〕。なお、光文社から出版された単行本初版のうち、第1部は「カッパ・ノベルス」、第2部は「Kappa novels ドキュメントシリーズ」に分類が分かれている。角川書店から出版された第3部は「カドカワノベルズ」に収録されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「悪魔の飽食」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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