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故意落球(こいらっきゅう)とは、野球で、打者が内野に飛球を打った際に、内野手が飛球に触れた後、意図的に落球したときに適用されるルールである。 == 概要 == 無死または一死で一塁に走者がいるとき(走者一塁、一・二塁、一・三塁または満塁のとき)、内野にフェアの飛球またはライナーが飛んで〔2009公認野球規則6.05(l)〕、「通常の守備を行えばこの飛球またはライナーを容易に捕球できる」と審判員が判断したものについて、内野で守備をしている選手(普段のポジションは問わない〔2009公認野球規則6.05(l)【付記】【注2】〕)が現実にグラブや手でボールに触れて地面に落とした場合に、このルールが適用される〔2009公認野球規則6.05(l)【付記】【注1】〕。故意落球宣告の対象となる飛球またはライナーには、バントで打った飛球も含まれる。 故意落球が発生したら審判員は、直ちに両手を上方に広げ「故意落球」と宣告する。この宣告により打者が直ちにアウトになり、ボールデッドとなる〔。走者は投球当時の占有塁に戻され、進塁できない〔故意落球が現在の規則になったのは、アメリカでは1975年から、日本では1976年からである。それまでは故意落球の対象は「全ての野手」とされており、発生した場合は「打者はその場で直ちにアウトになるが、走者はリタッチせずにアウトを覚悟で進塁してもよい」とされていて、ボールインプレイであった。〕。なお、インフィールドフライと宣告された飛球を野手が故意に落球した場合、故意落球の規則は適用されない(したがって落球後もボールインプレイである〔2009公認野球規則6.05(l)【付記】〕)。 故意落球かどうかの判断は審判員が行い、審判員が故意落球だと判断しなかった飛球またはライナーが攻撃側や守備側のアピールで故意落球になることはない。宣告の権限は全ての審判員に同等に与えられており、1人でも故意落球を宣告すればこのルールが適用される。審判員の判断基準は、審判員から見て「容易に捕れる」と判断した飛球またはライナーを、内野手がグラブや手でボールに実際に触れて落とす行為があったとき、その行為に「併殺を狙って故意に落球した」という意図が感じられた場合である。例えば内野手の側方に鋭く飛んだライナーを捕るために横っ飛びを試みて、グラブにボールが当たったものの捕球できずに落とした場合など、「容易に捕ることができない」と判断される飛球やライナーについては適用されない。 内野手が足や頭など、グラブや手でないところで触れたり、ボールに触れずに落下させた場合にはこの規則は適用されない。「野手が何らかの理由で意図的に飛球を捕球せず、地面に落下させてから捕ること」を説明的に「故意落球」と呼ぶことはあっても、このルールとは無関係である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「故意落球」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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