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断層崖(だんそうがい、)とは、断層運動によって生じた断層地形の中の一つで、断層運動で直接形成される急崖を指す。断層崖は、高さ・延長・配列・断層崖の正逆・断層の活動時期などによって分類することが可能で、断層地形のなかでも基本的な地形として扱われている。 この「断層崖」と名付けた人物は、Russell,I.C. (1884) であり、彼は南東オレゴン州におけるグレートベースン北西部の地形を論じたことで有名である。〔 Israel Cook Russell, "A geological reconnaissance in southern Oregon", (1884)〕 == 断層崖の種類 == 断層崖には、正断層によって生じた正断層崖 (normal fault scarp) と逆断層によって生じた逆断層崖 (reverse fault scarp) がある。では、具体的な例をあげてみる。まず、正断層崖の例は、ロッキー山脈の西部、グレートベースンとの境付近に横たわるワサッチ山脈に見られ、他にも中国の山西省にある中条断層崖、陰山南緑の大青山断層崖もこれにあたる。一方、逆断層崖の例は、日本の赤石・木曽両山脈の東側の断層崖や関東山地南緑を流れる桂川の左岸にそびえる扇山断層崖がある。しかし実際は、この上の例のように、正断層崖と逆断層崖とを識別するのは困難だとされている。 断層崖には、単一の断層線に沿ってつくられる単成断層崖 (simple fault scarp) の他に、同方向の断層が数本も平行に発達してつくられ、階段のようにみえることから階段断層崖 (step fault scarp) とよばれる断層崖がある。この階段断層崖には、断層崖の間に断層階 (fault bench) とよばれるベンチ状の地形がみられることが多い。具体的な例は、甲府盆地の西側や六甲山地の南緑があげられる。 また断層線は上で述べたように単一で存在する場合もあるが,複数が並列している場合もある。複数で並列している場合には,断層線は大局的な伸びの方向に対してわずかに斜交する傾向がある。このような断層のことを齟齬断層、または雁行断層といい、それによってつくられる断層崖を齟齬断層崖または雁行断層崖(splintered fault scarp)という。〔町田貞 『自然地理学講座 1 地形学』 大明堂、1984年。〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「断層崖」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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