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新しい人よ目覚めよ : ミニ英和和英辞書
新しい人よ目覚めよ[あたらしい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [しん]
  1. (n,n-suf,pref) new 
新しい : [あたらしい]
 【形容詞】 1. new 
: [ひと]
 【名詞】 1. man 2. person 3. human being 4. mankind 5. people 6. character 7. personality 8. true man 9. man of talent 10. adult 1 1. other people 12. messenger 13. visitor 1
: [め, もく]
 【名詞】 1. (1) item 2. division 3. class 4. (2) piece (in Go)

新しい人よ目覚めよ ( リダイレクト:新しい人よ眼ざめよ ) : ウィキペディア日本語版
新しい人よ眼ざめよ[あたらしいひとよめざめよ]
新しい人よ眼ざめよ』(あたらしいひとよめざめよ)は、大江健三郎の短編連作集。文芸誌『群像』『新潮』『文藝春秋』『文學界』に掲載された七つの短編が集められ、1983年6月13日、短編連作集として講談社より発行。大佛次郎賞受賞作。
この短編連作集は「僕」を共通の語り手としている。この語り手の「僕」は、18・19世紀のイギリスの詩人ウィリアム・ブレイクの作品を若い頃から丹念に読み続けている。この読みの営為を通して、「僕」は、逆に、自らの家族生活や人生を解釈し、さらには、人間存在のあり方そのものに何らかの定義を与えようと試みている。こうした意味において、この作品は「ブレイク連作」とも称されている。ここに描かれている「僕」とブレイクとのきわめて個人的なレベルでの関係性は、作家大江健三郎の詩人ブレイクに対する態度と、かなりの部分、重なり合うものであるだろうが、『新しい人よ眼ざめよ』は、小説としてのその枠組みにおいて、日本の伝統的な私小説のひとつとして読まれることを拒むものでもある。
この連作短編集の表題『新しい人よ眼ざめよ』は、ブレイクの後期預言書のひとつ『ミルトン』の序の一節「Rouse up, O, Young men of the New Age !」からインスピレーションを得ている。さらに、収録された各短編の表題もすべてブレイクの作品に由来するものである。
== 収録短編 ==
初出掲載誌および表題が由来するブレイクの作品(引用文の日本語訳はすべて大江健三郎による)
#「無垢の歌、経験の歌」(『群像』1982年7月号)-------詩集『無垢と経験のうた (The Songs of Innocence and of Experience)』
#「怒りの大気に冷たい嬰児が立ちあがって」(『新潮』1982年9月号)-------「怒りの大気に冷たい嬰児が立ちあがって (The Cold Babe stands in the furious Air)」(『四人のゾアたち (The Four Zoas)』123ページ、6-7行目)
#「落ちる、落ちる、叫びながら……」(『文藝春秋』1983年1月号)-------「落ちる、落ちる、無限空間を、叫び声をあげ、怒り、絶望しながら (Down Down thro the immense with outcry fury & despair)」(『四人のゾアたち (The Four Zoas)』135ページ、35行目)
#「蚤の幽霊」(『新潮』1983年1月号)-------テンペラ画『蚤の幽霊 (The Ghost of a Flea)』
#「魂が星のように降って、跗(あし)骨のところへ.」(『群像』1983年3月号)-------「それからはじめに私は見た、天頂から落ちる星のように垂直にくだってくる、つばめのように、あるいはあまつばめのように素早く/そして私の足の〔アシ〕骨のところに降り、そこから入り込んだ/しかし私の左足からは黒雲がはねかえってヨーロッパを覆ったのだ (Then first I saw him in the Zenith as a falling star, / Descending perpendicular, swift as the swallow or swift;/ And on my left foot falling on the tarsus, enterd there; / But from my left foot a black cloud redounding spread over Europe.)」(『ミルトン』プレート15 、47-50行)
#「鎖につながれたる魂をして」(『文學界』1983年4月号)-------「粉碾き臼を廻している奴隷をして、野原に走りいでしめよ。/空を見上げしめ、輝かしい大気のなか笑い声をあげしめよ。/暗闇と嘆きのうちに閉じこめられ、三十年の疲れにみちた日々、/その顔には一瞬の微笑をも見ることのなかった、鎖につながれたる魂をして、立ちあがらしめよ、まなざしをあげしめよ。(Let the slave grinding at the mill, run out into the field;/ Let him look up into the heavens & laugh in the bright air; / Let the inchained soul shut up in darkness and in sighing, / Whose face has never seen a smile in thirty weary years; Rise and look out,)『アメリカ ひとつの預言 (America a Prophecy)』プレート6 、6-10行目)
#「新しい人よ眼ざめよ」(『新潮』1983年6月号)-------「眼ざめよ、おお、新時代の若者らよ! (Rouse up, O, Young men of the New Age !)」(『ミルトン』プレート1 )




抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Rouse Up O Young Men of the New Age! 」があります。




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