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後口動物(こうこうどうぶつ、学名: )とは、原口が口にならず、肛門となり(あるいは、原口の付近に肛門が形成され)、口は別に形成される動物。新口動物ともいう。前口動物に対立する。 語義からは毛顎動物門・棘皮動物門・半索動物門・脊索動物門などが含まれる。ただし毛顎動物門については異説があり、狭義の後口動物として、棘皮動物門・半索動物門・脊索動物門のみを意味する場合がある。これら3門の単系統性は支持されている。なお、これらの中に(クモヒトデの一部など)原口が口になる生物も含まれるが、その場合も系統を優先して後口動物とみなす。狭義の後口動物グループについては、「後口動物」の名称は口の形成過程と言うより、単なる分類群のラベルと考えるのが妥当であろう。 最近、珍渦虫の遺伝子解析の結果から、これが後口動物に属する独立門とわかり、珍渦虫動物門が含まれることになった。 触手冠動物(触手動物ともいう。外肛動物門・箒虫動物門・腕足動物門からなる)は、原口の発生からは前口動物になるが、系統的に前口動物と(狭義の)後口動物とのどちらに近いかについて、意見の対立がある。後口動物と触手冠動物をまとめて Radialia(放射卵割動物)を認める説もある。しかし最近の分子系統解析では、触手冠動物は前口動物に含まれる説が有力になっている。 いわゆる2分岐説において、左右相称動物の進化の過程で、前口動物と分岐したものであると考えられている。 ヘッケル派の説では、後口動物は、放射卵割を行ない、腸体腔をもつとされた。しかし、現在では脊索動物は裂体腔であろうといわれているなど、この体系は問題がある。 近年の分子系統学の研究により、左右相称動物を、冠輪動物・脱皮動物・後口動物に大きく3分類する説も出てきている。 == 語義 == Deuterostomia の語は、トマス・ヘンリー・ハクスリーによって1875年に作られた。ラテン語で deuter(o)(2番目の・後の)+ stoma(口)からなり、口が2次的に作られるという意味。当時は、原口が口になるArchaeostomata(刺胞動物なども含まれる)と対立するものとして分類された。 専門書では「後口動物」の語が使われることが多いが、高校生物用の参考書では「新口動物」の語が使われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「後口動物」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Deuterostome 」があります。 スポンサード リンク
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