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『昭和元禄落語心中』(しょうわげんろくらくごしんじゅう)は、雲田はるこによる日本の漫画で『ITAN』(講談社)2010年零号(創刊号)より連載中〔文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞記念展『昭和元禄 落語心中』と雲田はるこ〜落語に行こうぜ!〜 - 明治大学〕。第17回2013年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を、第38回(2014年度)講談社漫画賞一般部門でそれぞれ受賞している。 2014年12月にテレビアニメ化が発表され、2016年1月から放映された。 == あらすじ == ; 与太郎放浪篇 : 単行本第1巻から第2巻に収録。舞台は昭和50年代頃。落語が絶頂期を過ぎ、テレビや漫才ブームに圧されていた時代。 : 刑務所帰りの元チンピラ・強次は、1年前に慰問で訪れた八代目有楽亭八雲演じる落語『死神』を聞いて感動し、出所後そのまま八雲が出演している寄席に押しかけて弟子入りを申し出る。それまで「弟子は取らない」と言ってきた八雲だが、彼なりの考えで強次は付き人として行動を共にすることを許され、与太郎の名を与えられる。八雲の家に住み込むことになった与太郎は、八雲の養女・小夏と出会い、彼女の実父で早逝したかつての天才落語家・二代目有楽亭助六の芸風を気に入り、自らの芸に取り入れ精進するが、同時に助六の死と八雲、小夏にまつわる因縁の一端を徐々に知ることとなる。ある日与太郎は八雲の独演会で舞台の袖で居眠りしてしまい、激怒した八雲に破門されてしまう。雪の積もる夜、小夏立ち合いの下で必死に復帰を願い出る与太郎に対し、八雲は「破門しない代わりに三つの約束を守ること」を彼に命じ、自身と助六についての長い昔語りを始めた。 ; 八雲と助六篇 : 単行本第2巻から第5巻に収録。舞台は太平洋戦争前から、昭和30年代頃の「落語黄金期」まで。 : 望まぬ落語界への入門を強いられ、また落語が上達しないことに日々苦悩し続けていた若き日の八雲・菊比古と、天才肌で華のある落語家としてめきめきと人気・実力をつけてゆく初太郎改め二代目 有楽亭助六。繊細で陰のある菊比古に対し、粗暴で明朗快活な助六という対照的な性格ながら、同い年で同じ日に師匠・七代目有楽亭八雲門下に入り、共に黄金期の落語界を支えた2人の青春模様と因縁、みよ吉と助六の最期の真相が明らかにされる。 ; 助六再び篇 : 単行本第5巻以降に収録。舞台は昭和末期から平成初期頃。バブル景気およびその崩壊直後。 : 落語人気が完全に下火となり、都内に寄席が1軒だけになった頃、芸を磨いた与太郎は真打に昇進し、小夏の父の名跡を継いで三代目助六を名乗ることに。その頃小夏は未婚者で妊娠し、見かねた助六から夫婦になろうと迫られる。戸惑う小夏と、天涯孤独の身の上から「家族」への強いあこがれを口にする助六。一方、過去の因縁と迫り来る老いと1人孤独に葛藤していた八雲を病魔が襲う。信之助の誕生、落語保存の活動を始めた作家・樋口の出現など、否応なく進んでゆく時代の流れに巻き込まれながら変化してゆく八雲、助六、小夏の人生と、八雲が一度は自らと共に滅ぼそうとした「落語」の行く末が描かれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「昭和元禄落語心中」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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