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昭和基地(しょうわきち)は、南極圏内の東オングル島にある日本の観測基地。、標高29.18m。基地の名称は建設された時代の元号「昭和」にちなむ。 == 概要 == === 施設 === 昭和基地は天体・気象・地球科学・生物学の観測を行う施設である。施設は大小60以上の棟から成り、3階建ての管理棟のほか、居住棟、発電棟、汚水処理棟、環境科学棟、観測棟、情報処理棟、衛星受信棟、焼却炉棟、電離層棟、地学棟、ラジオゾンデを打ち上げる放球棟があり、このほか、大型受信アンテナ、燃料タンク、ヘリポート、太陽電池パネル、貯水用の荒金ダムもある。また、51次隊から建設が始まった自然エネルギーを研究する為の棟は54次観測隊で完成した。1000キロ離れた南極大陸内にドームふじ基地がある。余暇(通常業務が休みになる南極時間の土日、および臨時で日本時間のこどもの日)を利用して基地職員によるアマチュア局(8J1RL)の運用が行われている。多くの建物は木造プレハブ構造で、大手住宅メーカーのミサワホームが製造したものが使用されている。 医務室、管理棟、厨房、食堂、通信室、公衆電話室、図書室、娯楽室などは管理棟内にある。医務室には手術が行える設備があるが、実際は非常時用で手術例はほとんどない。 郵政民営化までは郵便局もあり、現在は日本郵便銀座郵便局昭和基地内分室が置かれ、日本国内と同料金で手紙やハガキを日本本土へ送る事ができる。かつては昭和基地内郵便局の郵便番号として100-70(国立極地研究所扱い。枝番70は一旦閉鎖された基地の業務が再開された1970年にちなむ)が宛てられていたが、現在は特に定められていない。 荒天時は使用しない特殊な棟(放球棟など)を除き、各棟は渡り廊下で接続されている。これは、他国の南極基地で3m離れた別棟のトイレに向かった隊員が悪天候で遭難死する事故があり、このような事故を防ぐためである。 観測資材や食糧・燃料などの物資は南極観測船によって運ばれる。海面の結氷状況により、基地付近に観測船の接岸が可能なときは、雪上車での横持ち輸送や、給油パイプ接続による燃料流送で基地への物資搬入が可能であるが、接岸困難なときは、沖合いに停泊した観測船からヘリコプターを使用した空輸に頼ることとなる。2009年(平成21年)の第51次南極観測隊および越冬隊から運用開始した観測船「しらせ(2代)」では、荷役作業の効率化のため物資の搭載がコンテナ化されており、これに対応して2007-2008年に基地内にコンテナヤードが整備された〔『世界の艦船』2008年8月号(No.694) p.161〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「昭和基地」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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