|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 杉 : [すぎ] 【名詞】 1. Japanese cedar 2. cryptomeria japonica ・ 駅 : [えき] 【名詞】 1. station
杉津駅(すいづえき)は、かつて福井県敦賀市杉津にあった日本国有鉄道(国鉄)北陸本線旧線の駅である〔。 == 概要 == 北陸本線の敦賀と福井の間の軌道の敷設に際し、地形を最大限に生かし山稜に沿っての路線が選定された。なおかつ時代背景もあり、軍事上の利便を図るため、海岸沿いの山の斜面の中腹より敦賀湾を一望、監視する目的もあり、当時、港もなく国道も開通していない海抜200メートルのこの地に当駅が設置された。 そのような意図のもと敷設されたこの路線は25パーミル勾配とトンネルの連続する険しい区間となり〔、「北陸線の癌」と呼ばれる難所であった。土砂崩れ、雪崩で脱線、不通になることがしばしばあった。 乗客にとっても、この辺りを走る時は煤だらけになるのが当然といった感じの場所であったが、反面、山の緑を縫ってトンネルと鉄橋の連続する起伏の富んだ眺望に優れた路線でもあり、鉄道唱歌第4集北陸編の第65番でも「''海のながめのたぐいなき 杉津をいでてトンネルに 入ればあやしやいつのまに 日はくれはてて暗(やみ)なるぞ''」と歌われる景勝地ともなった。1909年(明治42年)、東宮(後の大正天皇)行啓(9月18日~23日)の折りには御乗用臨時列車(お召し列車の当時の呼び名)にて当駅を通過の際、殿下はその絶景に見惚れて、暫く汽車の発車を遅らせたという逸話も残っている。 当駅は福井県そして越前海岸唯一の海岸駅として、通勤・通学以外にも海産物物資輸送、杉津海岸への海水浴客, 臨海学校などの利用があり、特に夏休み期間は「海水浴場に歩いて行ける駅」として一大観光スポットの賑わいを見せていた。そのため、敦賀 - 今庄間の北陸本線線形改良案のうち、北陸トンネル開削案を除く全ての案では当駅は残されていた。 しかし戦後は地域サービスよりも輸送力増強、スピードアップの要求が優先されたために 北陸トンネルを擁する新線切り替えが断行され「北陸線屈指の車窓風景でございます」と車内アナウンスされていたほどの人気駅が消えることとなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「杉津駅」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|