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【名詞】 1. Japanese chestnut 2. castanea crenata
クリ(栗、学名: )とは、ブナ科クリ属の木の一種。 クリのうち、各栽培品種の原種で山野に自生するものは、シバグリ(柴栗)またはヤマグリ(山栗)と呼ばれる、栽培品種はシバグリに比べて果実が大粒である。また、シバグリもごく一部では栽培される。 == 形態・生態 == 落葉性高木で、高さ17m、幹の直径は80cm、あるいはそれ以上になる。樹皮は灰色で厚く、縦に深い裂け目を生じる。 葉は長楕円形か長楕円状披針形、やや薄くてぱりぱりしている。表はつやがあり、裏はやや色が薄い。周囲には鋭く突き出した小さな鋸歯が並ぶ。 雌雄異花で、いずれも5月から6月に開花する。雄花は穂状で斜めに立ち上がり、全体にクリーム色を帯びた白で、個々の花は小さいものの目を引く。また、香りが強い。非常によく昆虫が集まる。ブナ科植物は風媒花で花が地味のものが多いが、クリやシイは虫媒花となっている。なお、この花の香りは芳香成分としてスペルミンを含むため、ヒトの精液の臭いに似た独特の香りを放つ。一般に雌花は3個の子房を含み、受精した子房のみが肥大して果実となり、不受精のものはしいなとなる。 9月から10月頃に実が成熟すると自然にいがのある殻斗が裂開して中から堅い果実(堅果であり種子ではない)が1 - 3個ずつ現れる。果実は単に「クリ(栗)」、または「クリノミ(栗の実)」と呼ばれ、普通は他のブナ科植物の果実であるドングリとは区別される(但し、ブナ科植物の果実の総称はドングリであり、広義にはドングリに含まれるとも言える)。また、毬状の殻斗に包まれていることからこの状態が毬果〔毬果とは、松かさのようなマツ綱植物の果実を指す。〕と呼ばれることもあるが、中にあるクリノミ自体が種子ではなく果実であるため誤りである。 香りの主成分はメチオナール(サツマイモの香りの主成分)とフラノン(他にはイチゴやパイナップルに含まれている)。 ファイル:Chestnut tree02.jpg|栗樹 ファイル:Picture of tree bark (Kuri).jpg|樹皮 ファイル:Castanea crenata3.jpg|葉 ファイル:Kuri04.jpg|雄花(2005年6月27日) ファイル:Japanese_Chestnut01.jpg|雌花 ファイル:Kuri5.jpg|成長を始めたばかりの若い殻斗果(殻斗に包まれている状態の果実、2005年7月24日) ファイル:Kuri03.jpg|殻斗果(2004年9月12日) ファイル:Kuri02.jpg|地面に落ち殻斗が裂開し、中の果実が見える(2004年9月12日) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クリ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Castanea crenata 」があります。
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