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森沢三郎(森澤三郎)(1904-1988)は、日本の知識人。大阪外国語学校、大阪外事専門学校、大阪外国語大学の教員。第二代大阪外国語大学学長。歴史および英語を担当。 ==概要== 戦後直後での民主主義に関するパンフレット発表、そして何より、真珠湾攻撃直後の昭和16年12月8日の朝、大阪外国語學校での次のエピソードは、森澤三郎を日本の知識人の1人として記憶すべきであることを語っている(当時、同校 馬來語部18回生 寺杣勇の証言)。 : 「日米開戦」「米太平洋艦隊全滅」 --- 三階大教室はこのニュースでわきかえっていた。八時からは歴史の講義が始まるはずであった。 : やがて教授がみえて檀上に上がる。いつもとちがい、かばんを持っていない。顔は青ざめ、ふるえているようにもみえる老教授を私たちは一斉にみつめる。 : 「日本はすぐ負ける・・・・・」 : 教授の声が響きわたると、百人もいた私たち学生は総立ちになった。 : 「国賊」「憲兵隊へつれて行け」---- 数人の学生が教壇にかけ上がり、教授の胸倉をつかみ、教壇から引きずり降ろそうとした。 : 「まず私の講義を終わりまできけ。憲兵隊へはそれからでよかろう。」、やがて私達が席につき講義が始まる。 : 「アメリカの戦力は今日本の二倍である。しかし、アメリカの全生産力は日本よりずっと大きく、すぐに日本の二十倍の戦力を持つ事になる。 : --- 歴史は科学である。科学の法則は変えられない。日本は、やがて敗退する。 : --- 諸君は死んではならない。生きて敗戦後の日本のために働かなければならない。」 : 教授の目は涙でうるみ、講義は終わった。 : 私達は、この朝の事をその後、一度も口にせず、老教授の名前も忘れようと努め、また忘れてしまったが、教授の涙にぬれた顔は強烈に脳に焼きついて忘れません。 : 当時、「日本は敗れる」と言った事が憲兵隊に知れると捕まって、まず生きて帰れないのでした。教授は生命をかけて私達に学問の真理をさとしてくれたのでした。〔『大阪外国語大学70年史 資料集』大阪外国語大学同窓会 1989年1月 pp. 127-128.〕 なお、この老教授が森澤三郎であることは『大阪外国語学校一覧. 自昭和16年至昭和17年』から確認される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「森沢三郎」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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