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【名詞】 1. beech 2. fagus crenata
ブナ(山毛欅、橅、椈、桕、学名: 〔)は、ブナ科ブナ属の落葉高木〔林 (2011)、133-135頁〕〔菱山 (2011)、58-59頁〕。落葉広葉樹で、温帯性落葉広葉樹林の主要構成種、日本の温帯林を代表する樹木〔。種小名の ''crenata'' は、「円鋸歯状の」を意味する〔しばしば登場する種小名の意味 〕。 中国語で「山毛欅」とは、本種ではなく中国ブナの一種を指す。「橅」は近年作られた日本文字で、一般に(日本)ブナの意味に使われている。「椈」も中国ではブナの意味は全く無く、檜の意味ならあるが、日本ではブナの意味に使われる事がある。別名が、シロブナ〔、ソバグリ〔。 木材としてはビーチと呼ぶ。 == 特徴 == 高さ30 mほどに達する落葉高木〔。樹皮は灰白色できめが細かく〔、よく地衣類などが着いて、独特の模様のように見える。若い枝は褐色で光沢がある〔。葉は互生し楕円形(長さ4-9 cm、幅2-4 cm)〔で、薄くてやや固め、縁は波打っていて、鋸歯と言うよりは葉脈のところで少しくぼんでいる感じになる。秋には黄葉し、その後落葉する。冬芽は褐色の鱗片に包まれ、茎が伸びた後もそれがぶら下がっている。芽から展開した若葉には長い軟毛があり、後に無毛となる〔。 雌雄同株で、5月ごろに葉の展開と同時に開花する〔。雄花は枝先からぶら下がった柄の先に6-15個付いて、全体としては房状になる〔。雌花は本年枝の上部の葉の脇からしっかりした柄の先に上向きにつく〔。果実は総苞片に包まれて10月頃に成熟し〔、その殻斗が4裂し散布される。シイの実の表面を少しトゲトゲさせた感じである。殻斗に包まれた2個の果実(堅果)は〔、断面が三角の痩せた小さなドングリのようなもの。しかしながら、中の胚乳は渋みがなく脂肪分も豊富で美味であり、生のままで食べることもできる。なお、ブナの古名を「そばのき」、ブナの果実を「そばぐり」というのは、果実にソバ(稜角の意の古語)がある木、ソバのある栗の意である。タデ科の作物ソバ(蕎麦)の古名を「そばむぎ」といったのと同様である。 ブナは生長するにしたがって、根から毒素を出していく。そのため、一定の範囲に一番元気なブナだけが残り、残りのブナは衰弱して枯れてしまう。ところが、一定の範囲に2本のブナが双子のように生えている場合がある。これは、一つの実の中に2つある同一の遺伝子を持った種から生長したブナである。 ファイル:Fagus crenata in Mount Haku 2010-06-11.jpg|種子から発芽した子葉(下)と本葉(上) ファイル:Fagus crenata leaves front.JPG|長い軟毛がある若葉、後に無毛となる ファイル:ブナの幼木.jpg|幼木と無毛の葉 ファイル:Fagus crenata flower and fruits.JPG|垂れ下がる雄花と果実に移行中の雌花 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブナ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Fagus crenata 」があります。
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