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機動警察パトレイバー : ミニ英和和英辞書
機動警察パトレイバー[きどうけいさつぱとれいばー]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [き, はた]
 (n) loom
機動 : [きどう]
 【名詞】 1. maneuver 2. manoeuvre 
機動警察 : [きどうけいさつ]
 (n) mobile police
: [どう]
 【名詞】 1. motion 2. change 3. confusion 
警察 : [けいさつ]
 【名詞】 1. police 
: [さつ]
 (n) (col) police
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

機動警察パトレイバー : ウィキペディア日本語版
機動警察パトレイバー[きどうけいさつぱとれいばー]


機動警察パトレイバー』(きどうけいさつパトレイバー、''Mobile Police PATLABOR'')は、1988年を基点とした10年後からの数年間の近未来の東京を中心とした地域を舞台とした漫画アニメ小説などのメディアミックス作品である。当時としては珍しいメディアミックスを展開した先駆的作品である〔『機動警察パトレイバー 25周年メモリアルBOOK』84頁。〕。
※ 以下の記述は2014年より随時公開中の連続実写映画作品『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』を除き、2002年公開のアニメ映画『WXIII 機動警察パトレイバー』までを総覧したものになっている。
== 作品背景 ==

作品が発表された1988年当時から10年後、1998年の東京が舞台で、生活風景などは当時の東京と変わらないが、ロボット技術を応用した歩行式の作業機械「レイバー」が実現し、あちこちで使用されている。近未来SFとはいえ、舞台となった20世紀末(1998年)はすでに過去となった現在においては、1980年代に予想されていた10年後の世界観を検証できる。
特に2000年代に入り、「海中探査ロボット」など外部からコントロールされるものであれば、作中にレイバーとして登場した中で実用化されているものも多い。また、手や指の動作をマネる装置類「モーション・トレーサー」も、実用化の域に達している(ロボット参照)。
作品内では、地球温暖化による海面上昇で東京都が水没する危険に備える目的で、東京湾に横断道路を兼ねた巨大堤防を建設、さらに湾内の大部分を干拓し使用可能な用地に変えるという、国家的な巨大土木事業「バビロンプロジェクト」が進められている。また、開発によって造成した土地を分譲し、首都圏の土地不足を解消すると言った題目も語られており、1980年代末からの土地バブルが作品背景に影響している。作中では、1995年に都心部で直下型大地震が発生しており、干拓事業はこの際に発生した大量のガレキの処理を兼ねている。また、バブル期の延長上の世界であるために非常に好況感がある。
都心部では、地震災害からの復興工事や、バビロンプロジェクトに関係する開発事業が多数行われており、レイバーが急速に普及・発展する一因となった。東京湾の埋め立てという大事業は、当然環境に与える負荷が大変に大きく、バビロンプロジェクトは環境保護団体や漁業関係者を中心に強い反対運動をひき起こし、さらにはエスカレートした環境テロとよばれる破壊活動までもが発生している。
1980年代に設定された世界であるために、現実との差異として1998年でありながらも冷戦状態であり、西ドイツソ連が存在し、それらに関連した設定やレイバーが存在する。本作のストーリーは2000年代前半まで展開するが、この間実施された省庁再編に関する描写も登場せず、旧省庁名での記述が見られる。
ミニマムな部分では、身近な面ではTシャツをズボンの中に入れるファッション、プルタブ式のジュースが登場、マニアックな部分では米軍の正式採用ヘリがAH-64 アパッチではなくAH-56 シャイアンになっていたり、日本メーカーの自動車では1996年以降もユーノスブランドが継続しているなどの現実との差異がある。ただし、ヘリに関しては単に押井守の嗜好が反映されている部分が大きい。なお、劇中に数々登場する企業名に関しては、明確なモデルが存在したとしても、その多くが実名の使用を避けている。だが、一部に例外もある。実際の2002年(平成14年)になって公開された『WXIII』では年号が平成ではなく昭和のままと設定されている。
現実の世界よりもポケットサイズの携帯電話の普及が少し遅れていると設定されており、携帯電話普及後に製作された『WXIII』でもこの設定は踏襲されている。時間軸上で最後期にあたる劇場版第二作目では一部で携帯電話を使用するシーンが存在するものの、車載電話ポケットベル公衆電話がいまだ主流のものとして描かれている。
一方で、パソコンを主としたインターネットを巡る状況に関しては、実際の2000年代と同程度のレベルにまで発展していると設定されている〔漫画版においては、バドがシバシゲオの自宅でゲームをダウンロードする際に「今時のゲームは1ギガや2ギガは当たり前」と明確な数値を含めた発言をしている。漫画版の終盤が連載されていた当時の日本は、ようやくPC/AT互換機が家庭向けパソコンとしてPC-9800シリーズのシェアを切り崩しはじめた時代であり、市販パソコンの標準的なハードディスク容量はおおむね500MBを下回っていた。なお、現実の2000年ではすでにPlayStation 2ドリームキャストなどのDVD相当メディアを利用する第6世代ゲーム機がリリースされており、これらのゲーム機向けのソフトウェアにおけるデータ容量は、ほぼバドのセリフと同レベルまで達していた。〕。厳密にはこの設定が考案された当時(漫画版終盤から『WXIII』制作準備中にかけての1990年代中 - 後期)にはブロードバンド環境はいまだ整っておらず、少し先を見据えた状況として設定されていたのだが、本編の公開が数年に渡って遅れたために、結果的に現実の世の中が追いついてしまうという格好となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「機動警察パトレイバー」の詳細全文を読む




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