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機動警察パトレイバーの登場人物 : ミニ英和和英辞書
機動警察パトレイバーの登場人物[きどうけいさつぱとれいばーのとうじょうじんぶつ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [き, はた]
 (n) loom
機動 : [きどう]
 【名詞】 1. maneuver 2. manoeuvre 
機動警察 : [きどうけいさつ]
 (n) mobile police
: [どう]
 【名詞】 1. motion 2. change 3. confusion 
警察 : [けいさつ]
 【名詞】 1. police 
: [さつ]
 (n) (col) police
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
登場 : [とうじょう]
  1. (n,vs) (1) entry (on stage) 2. appearance (on screen) 3. (2) entrance 4. introduction (into a market) 
登場人物 : [とうじょうじんぶつ]
 (n) the characters (in a play or novel)
: [ば]
 【名詞】 1. place 2. field (physics) 
: [ひと]
 【名詞】 1. man 2. person 3. human being 4. mankind 5. people 6. character 7. personality 8. true man 9. man of talent 10. adult 1 1. other people 12. messenger 13. visitor 1
人物 : [じんぶつ]
 【名詞】 1. character 2. personality 3. person 4. man 5. personage 6. talented man 
: [もの]
 【名詞】 1. thing 2. object 

機動警察パトレイバーの登場人物 : ウィキペディア日本語版
機動警察パトレイバーの登場人物[きどうけいさつぱとれいばーのとうじょうじんぶつ]

機動警察パトレイバーの登場人物(きどうけいさつパトレイバーのとうじょうじんぶつ)ではヘッドギアによるアニメ漫画機動警察パトレイバー』に登場する架空の人物について述べる。
作品名は以下のように表記する。
* 初期OVA『機動警察パトレイバー アーリーデイズ』→初期OVA版
* 漫画版『機動警察パトレイバー』→漫画版
* 劇場版『機動警察パトレイバー the Movie』→劇場版1
* テレビアニメ版『機動警察パトレイバー』→テレビアニメ版
* OVA版『機動警察パトレイバー』→新OVA版
* 劇場版『機動警察パトレイバー 2 the Movie』→劇場版2
* 劇場版『WXIII 機動警察パトレイバー』→劇場版3
* 実写版『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』→実写版
== 警察関係者 ==

=== 特車二課 第二小隊 ===
実写版にも回想の形で登場しているため、配役に関しては「演」の後に記載。
; 泉 野明(いずみ のあ)
: 声 - 冨永みーな 演 - 岡田夏海(実写版の回想シーン)
: 本作の主人公の一人。第二小隊一号機フォワード(操縦担当)。階級は巡査
: 1978年12月17日生まれ。身長155cm。スリーサイズはB79 W58 H82。血液型はA型。好きな言葉は「勇気」。好きな色は青色。
: 北海道苫小牧市出身。実家は酒屋で、やたらとに強いが、一旦悪酔いするとタチが悪い。
: 髪質はクセっ毛。高校1年の時に一度、ストレートパーマをかけて女の子らしくイメージチェンジを図ったことがあったが、(ひそかに一部の男子に好評だったにもかかわらず)ある一件からばっさり切ってしまい、それ以来、現在の髪型となる。
: 身体能力は高く、「究極超人ナントカ」に出てくる女の子に似ていると言われていた小学生時代は、町内ソフトボールで強打者として恐れられる。中学時代はバスケットボール部に所属し、道大会優勝の原動力となるも、身長が伸びなかったため、高校では卓球に転向し、インターハイでは3位になる。
: 高校卒業後は北海道を離れ、東京の警察予備学校に入学。レイバー好きが高じて警視庁に入り〔漫画版では、正確な志望動機は「いずれ作者が書く」と後藤が言及していたが、語られることなく謎のまま〕、特車二課への配属を希望。第三管区警察学校〔漫画版では正規の警察学校ではなく、早稲田にある警視庁予備校に通っている(遊馬も別の警視庁予備校に通っている)、その後、後藤の「名刺の裏」計画で特機研修校へ転校となるため、彼女は正規の警察官教育を受けていないことになる。同様に進士・山崎も別の警視庁予備校から後藤が引き抜いているため、第二小隊で正規の警察教育を受けているのは、他部署から第二小隊に異動してきた太田と熊耳の2人のみである。そのためか、漫画版初期の太田は野明たち予備校出身組を「この予備校上がりが」と半ば馬鹿にしている言動が目立つ。〕当時の成績は中程度であったが、レイバーの操縦に特筆すべきものがあり、さらに乗り物酔いとは無縁の体質であったため、警視庁警備部特車二課第二小隊配属後は本人の念願が叶い、イングラム一号機フォワードを任せられる。
: 警察学校在学中は、民間の警備会社「忠国警備」にアルバイトとして勤務していた〔この頃から既に後藤にはその才を見込まれていた。このため自分に「働きどころを与えた」後藤を尊敬する人物のひとりに挙げている。〕。
: レイバーの搭乗資格の他に、自動車普通免許も所有しているが、普段は50ccのホンダ・スーパーカブC50(八王子工場出向時は自転車)を通勤の足に使っている。
: 本質的には正義感の強い真っ直ぐな性格で、物事の分別も真面目で模範的である。しかし、のびのびと育ってきた性格形成ゆえに、思考基準は良くも悪くも単純で通俗的でもある。このため、形式的な主義や堅苦しい了見を受け入れにくい一面もあり、当時の現場での評価は極めて良好であるにも関わらず、警備の方針を巡って上司と口論することもあったため、訓戒処分三回の経験を持っている。
: その他周囲との関係では、南雲や熊耳のようなエリートタイプの女性にはやや気後れしやすかったり、自分のペットにずっと「アルフォンス」と名付けていたことから、自分が搭乗するイングラム一号機にその名を付けて可愛がっていたり(アニメ版)、機体に「2の2泉野明」と書いたり(漫画版)、機体の損傷を過度に恐れるなど、ミーハーな面も見受けられる。
: メカ好きであるが、技術的知識には疎い(特にソフトウェアに関しては無知・無関心)とされているが、具体的にその点が描かれているのは漫画版のみである。映像メディアでは、イングラムをはじめとするレイバーの初期設定から操作に至るまで難なくこなしている。
: 漫画版ではミーハーな面から一皮剥けて、一人前のレイバー乗りとしても大きく成長し、南雲から「自分の手足のようにイングラムを扱う」と感嘆されるほどに、イングラムを扱うようになった。終盤の対グリフォン戦では、性能面でイングラムを大きく上回るグリフォンを相手に善戦し、最後はBシステム(リミッター)をカットしたグリフォンをも見事に撃破した。戦いが終わった後のイングラムはボロボロであったが、グリフォンの攻撃をギリギリでかわし、致命傷を避けていた。後藤は決着後、その戦いを「泉の圧勝」と評している。
: レイバーの操縦も体感で会得するタイプで、イングラムのように、操縦者とレイバー相互の「経験値」の蓄積で成長するタイプとは相性がいい一方、AVR-0のように、レイバーまたはHOSなどのソフトウェアが自動で操縦へ介入してくる、いわゆる「オートマチック」的な機構とは相性が悪いようである。AVR-0でグリフォンと戦った際は、「気持ち悪い」「こんな機体」と、開発者の実山が現場に居合わせるにも関わらず、彼を気落ちさせるのに十分な発言を連発していた。
: 遊馬をもっとも理解出来る人物といえるがゆえ、遊馬のプライベートに立ち会うことも多い。小説版ではその役割が極度に高く、かつキーパーソンにもなることが多い。初期OVA版およびテレビシリーズでは遊馬のことで意味深な発言をしたり、最終話で映画に誘ったり(漫画版ではかなり序盤の方で、野明が遊馬とデートで映画を見に行く話があり、その後、とある場所でバドと初対面するという、重要な話であった)と意味ありげな行動があった。
: ボーイッシュでかわいい顔をしているにも関わらず、本人は自分のルックスなどについて何とも思っていないらしく、町でナンパされて断った後、待ち合わせていた遊馬に、「世の中には物好きもいるんだからね」と自分で言ってしまうほどである。漫画版においても風杜からデートに誘われている。
: 二課在任中には、テレビ番組「衛星ドキュメント はたらくお嬢さん」や、ラジオ番組「特車二課24時」の取材を受けたことがある。さらに彼女の職務中やプライベートの姿を追った「Live 泉野明写真集」も出版されている〔実際、このような設定に基づく全編描き下しのセルイラスト集とイメージCDアルバムが発売された。〕。劇場版3の脚本準備稿では警官募集のポスターに起用されたこともあるとしている。
: 姓名を繋げて書くと「泉野 明」(いずみの あきら)とも読める。テレビアニメ版ではそのように読み間違えられたことがあり、小説版ではなりゆきで潜入捜査をすることになった際に偽名としてそう名乗っている。
: およそ3年あまりに渡る特車二課の勤務を経て、映画、小説版では2001年秋の段階で、本庁内に新設された装備開発課に遊馬と共に転属となり、篠原重工八王子工場にテストパイロットとして出向する身である。
: 遊馬とはプライベートにおいてある程度親密な付き合いをしているらしいことが、小説版に描かれている。実写版では、その後篠原重工のレイバー開発部専属テストパイロットとなり、遊馬と公私に渡り親密な関係との事。
; 篠原 遊馬(しのはら あすま)
: 声 - 古川登志夫 演 - 黒田隆太(実写版の回想シーン)
: 本作の主人公の一人。第二小隊一号機バックアップ(指揮担当)(→二号機バックアップ(漫画版第14話~)→一号機、二号機兼任バックアップ(漫画版第18話~最終話))。階級は巡査。群馬県前橋市出身。
: ひねくれ者で口は悪いが、野明には細やかな心遣いを見せることがある。普段は冷めた性格であるが、その反面繊細な面も持ち、きっかけ次第ではひとつの物事(特に篠原重工がらみの事柄)に、とことん突っ走ってしまう部分もある。そういった性質を、後藤に利用されてしまうこともしばしばである。
: 漫画版、テレビアニメ版では野明のバックアップのみが担当であるが、初期OVAや劇場版では、第二小隊全レイバー並び第二小隊の現場での作戦の指揮を担当している。しかし、太田や香貫花など暴走しやすいメンバーは、遊馬の指示に反した行動をとることもある。
: レイバー製造の最大手・篠原重工の御曹司で、そのためかレイバーシステムに関する知識は第二小隊随一である。また、コンピューターやソフトウェアにも詳しい。
: 兄の死(自動車事故とされているが、遊馬は自殺と思っている)をきっかけに、篠原重工社長である父親と対立し続けている。女性に関してはちょっとした苦い経験があるらしい。学生時代はラグビー部に所属していた。
: 実家のことを話題にされるのを嫌う半面、御曹司の立場を利用して、篠原重工側(主に実山親子)に無茶な要求をすることもある。初の対グリフォン戦では、この遊馬の行動が間接的な原因となって、一号機の出動が遅れるという事態を招いている。
: 指揮担当なので、基本的にレイバーには載らないが、漫画版では、野明達と同じ訓練を受けているからやれる、と1度搭乗した。しかし、相手がバドの操るグリフォンだったこと、搭乗した機体が性能面でイングラムに劣る量産機(つまり廉価版(エコノミー))で、使用したのが野明の1号機の起動ディスケットだったため、機体の安物のメカニズムが、ディスケットにプログラムされた1号機の運動能力に対応し切れず上手く動かし切れなかったこと、さらには太田が発砲した銃弾をガードする盾にされてしまったことが重なって惨敗を喫し、本人も肋骨にヒビが入るケガを負った。
: 旧OVA版では、警察官採用試験を父親から強制で受験させられたため、答案を白紙で提出したが採用されたというエピソードがある。一方、小説版では全く逆で、父親から独立して生活するために(寮生活を送ることができるからという消極的な動機で)自らの意思で警察官になっている。漫画版では野明と同様に正確な志望動機は不明。ただ、予備校生で特車二課選抜テストに参加しているため、特車二課志望であったことは確かな事実である。
: 野明に対しては、非番の日にデートに誘い映画を見に行ったり、漫画版の最終話では「(グリフォン戦での頬に傷が残ってしまったため)嫁のもらい手がなくなるな。魔性の女にでもなるか」と笑う野明に、「ま、そんときゃおれが…」と思わず口走るなど、好意を持っている様子である。また、篠原重工の賄賂事件で精神的に動揺していた時期には、野明に「何でもする」と励まされた際、「抱かせろと言ったら抱かせてくれるのか」と皮肉を言い、彼女を傷つけたこともあった。
: また、初期OVAでは香貫花に好意を寄せている描写も見られ、冗談をやって銃を向けられたこともあった。
: 太田とはとことん反りが合わず、それが太田でなければどうでもいいであろう些細なことでも噛み付く。これは太田から遊馬へも同様である。だが、「篠原重工汚職事件」により遊馬が苦悩から周囲に迷惑をかけるようになったため、「太田の指揮でもやらせれば悩む暇もなくなるだろう」という後藤の配慮から、二号機指揮に変更される。「篠原重工本社ビル立てこもり事件」に際し職場放棄(その際、よりによってグリフォンが出現し第一第二小隊が交戦する)という大失態を犯す。その後、休暇日に本社を訪ねて父と面会して醜聞が事実だと納得し、逆に居直った結果立ち直るが太田とのコンビは引き続き継続された。一連の事態に際して、あれほど遊馬につっかかっていた太田が「気持ちはわかる、だから一人で悩むな」と遊馬を気遣う本音を吐露したため、関係性は以前よりはマシになった。だが、課内の誰もが信頼を寄せていた熊耳が「辞職届」を残して失踪(内海の人質となる)したことにより、事実上両機指揮兼任となる。二課襲撃事件に際しては、買い出しに出ていて戻れなかった野明と事故処理に出動し指揮車ごと対岸に取り残された遊馬が、劉の提案で高志から提供されたAVR-0運用に際して再度コンビ復活させられる状況に陥る。グリフォンとの最終決戦ではAVR-0の無力化に際して遊馬が拘束されたため、一号機は「指揮なし」で立ち向かう状況となった。
: 映画、小説版では野明と共に2001年秋の段階で本庁内に新設された装備開発課に転属となり、御曹司でありながら警察側の人間として篠原重工八王子工場に出向するという、少し複雑な身の上である。それでいて、社内の食堂における食券賭博行為を組織化し、ほとんど胴元として仕切るほどの存在でもあった。またこの頃、同時に自家用車としてフォルクスワーゲン・タイプ2を所有している。なお、野明とは「清い交際」をしていることが、小説版で書かれている。実写版では、その後篠原重工のレイバー開発部主任に納まり、野明と結ばれた事が語られている〔。
: 『THE NEXT GENERATIONパトレイバー1 佑馬の憂鬱』においては篠原重工の専務に出世している。
; 後藤 喜一(ごとう きいち)
: 声 - 大林隆介 演 - 瀧伸(実写版の回想シーン)
: 特車二課第二小隊長。階級は警部補東京都台東区下谷出身。
: オールバック、三白眼〔究極超人あ~るのR.田中一郎との共通点。後藤がRと入れ替わるコマもある〕、エラハリ、無表情が特徴。傍目に悪人面だが見た目通り「悪党」。普段は飄々としたとらえどころのない昼行灯を装っているが、かつては公安出身の「カミソリ後藤」「本庁で有名な悪(ワル)」と呼ばれる切れ者だったらしい。
: 全てにおいて無気力、無関心そうでいて、周囲への気配りはさりげなく行う。人的管理においては強制を好まず、各人の自主性を上手く引き出す方針が隊員たちにも伝わっているのか、人望はそれなりに厚い。漫画版では第二小隊全メンバーを事実上関係各所からスカウトし、自ら「ライトスタッフ」と認め、「ミスキャストがあったら監督は降板するぜ」と嘯くなど信頼を寄せている。平均年齢が低く未熟で純粋な部下たちについてはかなり気を回しており、慣れないフォローによる気苦労も多い。〔第18話 パレットのカタログで見たバドのことが頭を離れず隊長室前をウロウロする野明に「一人では背負いきれないから警察官全員で背負う」、「警察官は風邪薬で予防は出来ない。だから出番はいつも手遅れになってからだ」、「子供の運命に一番責任を感じているのは専従捜査員なんじゃないか」と説き伏せた後、滅多に疲れたと言わない後藤がハンガーから戻った南雲に「疲れちゃって疲れちゃって」とボヤき机に突っ伏している〕基本的に放任主義だが、必要に応じては凄みをきかせて従わせる。〔第12話 無人式の爆弾レイバーを止めた太田が爆破に巻き込まれて脳しんとうを起こした後、太田が「自分はもう平気であります」と言ったのに対して、後藤は「行け。」、「俺は部下の二階級特進など納得せんからな。」と医者に行かせた。〕
: 水虫もちで隊舎内ではサンダル履き。ヘビースモーカーで所構わず煙草をくわえる。〔「吸う」のは隊舎廊下の喫煙所か窓辺を利用するが、「くわえる」のはどこでも。〕記念撮影のために備品を持ち出すなどといった逸脱行為も部隊の特殊性をたてに容認する。〔第5話 野明の成人式にて〕隊舎内の冷蔵庫にビールを入れているなど、やりたい放題。第二小隊員は南雲には相応の態度をとるが、後藤には特別気を遣うことはない。デリカシーの無さと臆面もなくクサい表現を口にすることには周囲が呆れるほどで、熊耳にセクハラ発言をする〔“閑話休題”完結編 幽霊にビビった熊耳が後藤に抱きついた際「この辺なら赤坂プリンスかな」〕、内海から人質の証拠として送られた熊耳のブラジャーの匂いを嗅ぐ〔第19話 野明が香水の匂いで熊耳のものだと指摘した後〕、「乙女の柔肌のように・・・」などと喩える〔第16話 柔道場で「青春」する遊馬と太田を眺め。榊から「言ってて恥ずかしくないのか」とツッコまれている。〕といった行為にも及ぶ。多趣味で競馬、カラオケ、釣り、ゴルフなど幅広い〔ただし、釣りやゴルフは上司への接待で身についたものともとれる。〕が、反面自宅マンションは寝床とちゃぶ台だけで殺風景。
: 警察官としては非常に優秀で常にありとあらゆるソース(週刊誌〔第14話で「篠原重工汚職疑惑」が連載された「週刊パトス」は掲載以前から後藤が愛読している。〕やスポーツ紙〔主に競馬欄を見ていることが多いが細かい記事もチェックしている〕にも至る)にアンテナを張り、本庁関係者とも休日の接待などで交流。また、対テロ事件専従捜査員の松井とはプライベートでも「男の子同士仲が良い」と南雲に揶揄されるほど頻繁に情報交換に勤しむ。内海の人物像についても彼が表に出て来ない段階から「子供のような男」と推察している。
: 同僚である南雲しのぶに対しては、少なからず好意を持っているようであるが、同僚同士としての信頼関係や友情関係の範囲を超えるものではない。また、第一小隊と南雲を当て馬扱いに利用〔第一話 他にもあり〕したりするなど、彼女に恨まれるようなことばかりしている。恋愛感情を匂わせる描写があるのは、劇場版2のみである。
: 普段から現場指揮や小隊運営は香貫花(テレビアニメ版・初期OVA版)、熊耳といった巡査部長や遊馬らに任せているが、事件解決のためには、上司である祖父江(初期OVA時)・福島(テレビアニメ版・漫画版・新OVA版)特車二課長らを恫喝・命令無視・責任問題の押しつけに利用することも厭わず、海法警備部長に至っては、責任問題をチラつかせて黙認を取り付けるなど、食えない策士な面もある。彼がどのような経緯で場末の特車二課に島流しになったのかは、一作目の劇場版中、本庁捜査課の松井警部が「だからさ、切れすぎたんだよ…」と相棒に語る場面があるが明確ではない。
: 本庁内部にシンパともいえる人脈を持ち、警視総監ですら恫喝するなど、時に聡明な切れ者としての一面をのぞかせる〔後藤のキャラクターデザインの経緯については、ゆうきまさみの公式ホームページにおいて語られており、それによると、本作の企画段階で、隊長の初期キャラクターデザインを監督の押井守と脚本の伊藤和典にダメ出しされた時に、最初に浮かんだイメージが岡本喜八の映画『殺人狂時代』の主人公「桔梗信治」(「表向きはだらしなくとぼけている」+「実は不気味にかっこいい」という雰囲気のキャラクター)だったという。さらに、後藤が警察官ということで、黒澤明の『天国と地獄』に登場した戸倉警部の風貌に先述の「桔梗信治」の性格を乗せた感じの絵を描いてみたところ、OKが出たという。つまり、後藤のキャラクターは、戸倉警部の風貌+だらしなさそうで不気味にかっこいい「桔梗信治」の性格というイメージを合成したもので、後藤のモデルは、その両者を演じた仲代達矢である。初期の名台詞「みんなでしあわせになろうよ」は、映画版『熱海殺人事件』で仲代が演じた役の台詞。水虫持ちである設定は前述の「桔梗信治」と共通している。また、一見呆とした雰囲気には、ゆうきの作品『究極超人あ〜る』のR・田中一郎の要素が加わっている(Rが隊長と間違えて登場するひとコマが漫画版にある)。ただし、押井守が監督を務めイニシアティブをとった劇場版などの諸作品に関しては、ゆうきらの込めた思惑やニュアンスとは別に、押井自らの姿を投影した代弁者ともいうべき要素が大きく、押井自身もそれを認めている。そのエッセンスはのちに執筆された『BLOOD THE LAST VAMPIRE〜獣たちの夜〜』に登場する自称刑事の「後藤田」なるキャラクターへと連なる。〕。
: 全てにおいて謎が多く、小説版ではなぜ独り者なのに独身寮でなく公団の2DKに住むことが出来るのかということで、野明と遊馬に探られたこともある〔小説版では後藤は妻と死別している。〕。初期OVA版並びに小説版では後藤真帆子という姪がいる(テレビアニメ版でも姪はいるが名前は明らかになっていない)。
: テレビアニメ版では柔道は黒帯の腕前で、背後からこっそりと近づいた香貫花の気配を察知し、貫手を繰り出し当たる直前で気付いて止め、漫画版では日本刀で斬りかかってきた幽霊に対し、剣道の構えで鉄パイプで応戦しているが、劇場版2ではエレベーター内で身柄を拘束し連行する警察官に対し、制圧しようとするも失敗して南雲に助けられており、後藤が格闘において強いのかは不明、もしくはシリーズごとに統一されていない。
: 「銃は持たない・銃を持った相手には逆らわない」が彼の鉄則である。そのポリシーを持つようになった理由もあるようだが、やはり明かされていない。
: 現場の足としてターボチャージャー装着などのチューンアップがなされた警察仕様のホンダ・トゥデイ(M-JW1型改)などのミニパトを使用する。なお自家用での愛車は、ホンダ・シビック(E-EF3型)3ドア Siである。
: 喫煙者で愛飲のタバコはマイルドセブン
: 出動先ではフライドチキンなどのファストフードを好んで食べる。これは「現場で支給される弁当は概ね冷えていて不味いから」などの理由がある。
: 実写版ではその後太田・進士と共に小さな警備会社を設立するも、放漫経営が祟って一年足らずで倒産し、その後行方不明になっている事が語られている〔。しかし、本人の登場こそないが、特車二課の解散が現実味を帯びてきたタイミングで南雲に手紙を送る、電話帳に「goto」という名前が登録された携帯電話を後任の後藤田継次に送りつける、などその後の二課の動向に関わる行動を取っている。
: 苗字は元官房長官後藤田正晴から〔なおOVA版6話で松井に連絡を取る際に、後藤田の偽名を使用していた〕、名前は宮沢喜一からとられたものである。ただし、同じくカミソリと呼ばれた異名については、ゆうき曰く「切れ者といえばカミソリ」とのことで、後藤田は由来とはなっていない。
: 声を担当した大林隆介は一時期「大林隆之介」の名義で活動していたが、数年ぶりに本格的な形の新作映像作品で後藤を演じた劇場版3、『ミニパト』公開時の際、いくつかの関連資料には「大林隆之介(現・隆介)」の表記でクレジットされた。最初のアフレコに入る時点で大林に対して、直前に台本が渡されたのみで、後藤の声の演技に関しては、原作のヘッドギア側からは特別な指示は言い渡されなかったらしく、アニメにおける後藤独特の口調は、初期の段階で大林の意向がかなり反映されているという〔一方で、シリーズを録り進めて行く過程で、作画や演出上の後藤の演技から大林が学ぶことも多く、相互に影響を与えつつ、アニメの後藤像が形作られていったという。ゆうきまさみ曰く、「あこがれのオジさんを描くスタンス」で描かれた(ゆうきまさみのはしたないものがたり完結編より)〕。
: 今野敏原作の「安積班シリーズ」の1作『夕暴雨』にも登場。姿は見せないが、東京ビッグサイトでの爆発騒ぎ時に、特車を起動させてパニックを鎮めるという重要な役割を担う。この作品での設定は、主人公・安積剛志警部補の同期。
; 太田 功(おおた いさお)
: 声 - 池水通洋 演 - 山口森広(実写版の回想シーン)
: 第二小隊二号機フォワード(操縦担当)。階級は巡査。岩手県釜石市出身。
: よく言えば生真面目で正義感の強い熱血漢、裏を返せば、直情径行で猪突猛進なだけの熱血馬鹿。
: 規律重視で融通が利かない性格ゆえに、自分よりも階級や実力が上の相手にはわりと素直に従う一方、同僚隊員(特に遊馬)と衝突することが多いが、危機には勇んで駆けつけようとする仲間思いな心根にはブレがない。漫画版の初期では、特車2課の隊員の中で唯一「正規の教育を受けた警察官」であるという自負からか、いわゆる「予備校出身の即席警官」である他の隊員を、少々見下しているようなフシがあった。
: また、野明に対しては女性ゆえか比較的甘めな扱いで、照れつつ一言アドバイスをするシャイな面も見せたり、拳銃を突きつけられた課長を見て降伏するなど、優しい(?)面や人間的(?)な面も見せる〔ゆうきまさみによると最もマンガ的に描けるキャラだったので終始動かすのは楽だったとコメントしている。〕。
: 意外にも相当に達筆である。
: 初期稿では、より大柄で太った体格の外見であった。
: レイバーの操縦技術にも性格が反映され、精密な動作より力任せに突撃する主義。野明とは対照的で、即断などの思い切りはいいが、戦術的柔軟性に不足する点がある。
: 無闇にリボルバーカノン(レイバー用の拳銃)を撃ちたがり、バックアップの命令を無視して暴走することもしばしばで、機体の破損も絶えない(この点については上司の叱責や整備班からの苦情の種でもある)。そのため、香貫花・クランシー、熊耳武緒の両巡査部長の階級的および実力的優位によって、無差別な暴走を抑え込んでいる。
: 本来、レイバーの射撃に関しては見事な腕前の持ち主のはずであるが、普段の現場では、相手の致命的部位に「当たってしまう」ことすら稀れで、的を外すことが大半である。ただしこれは『コックピットに当てたことはないでしょ』との後藤の発言のように、実際に狙っているのが関節部や末端部などのかなり狙い辛い場所を狙っている為であり、実際は高い命中率を誇る事がTV版36話で明かされているほか、漫画版ではリボルバーカノンの射撃訓練の際に全弾を的の中央に命中させている。劇場版3ではたった一発しかないウィルス弾頭の射撃を任され、見事な判断とタイミングで成功させたり〔漫画版では、弾頭は2発存在、成功させたのは主人公の泉野明であり、太田の弾丸は勢い余って弾丸が貫通し失敗している。〕、グリフォンと戦う野明の一号機のピンチを救うなど、要所で確実に命中させた印象的なシーンも少なくない。新OVA版では銃器マニアを思わせる言動も見られた。
: 第二小隊では数少ない「正規の」警察教育を受けた現職警察官(機動隊より異動)である。しかしその過激な行状ゆえ、後藤からは「問題警官」、香貫花・クランシーからは「彼が警官でいられることは日本警察の奇跡」「正義の狂戦士」「歩く火薬庫」「瞬間核融合炉」「マッドポリスマン」と評されている。
: 漫画版では巡査になったばかりの年に飛び降り自殺の現場に遭遇して以来、なぜかむごい遺体には数多く対面したため、「一生涯分もどしちまった結果、頭脳と胃袋を分離する術を覚えた」らしく、実際に死人に遭遇することの少ない第二小隊では珍しく、遺体現場に対する抵抗力がある。
: 初期OVA版、テレビアニメ版ではアイドルファンとしての一面を見せている。国民的アイドル・松本可奈のファンクラブにも所属し、会員番号は「0001」であった。
: 映画、小説版では2001年秋の段階で、特車隊員養成学校に教官として勤務している。しかし性格は相変わらずで、劇場版2では、レイバーによる射撃が下手な生徒を叱責し、搭乗したレイバーで犯罪者の乗ったレイバーを制圧する際の見本(?)を見せる。FCS無しで移動する的を見事撃ち抜いて見せるが、「とどめを刺す事を忘れるな」という理由で、的が乗った機械まで警棒で破壊。進士に苦情を言われていた。
: 小説版『TOKYO WAR』では決戦に向けて旧第二小隊メンバーが招集される最中、両親に宛てたものと共に、香貫花に対しても遺書を書き綴っていた。実は香貫花とは密かに連絡を取り合っているらしく、彼女の誕生日に国際電話をかけて祝うなどしてそれなりに親密な関係らしい。実写版では後藤の警備会社の倒産後に暴力事件を起こして収監中の身である事が語られている〔。
; 進士 幹泰(しんし みきやす)
: 声 - 二又一成 演 - 古賀清(実写版の回想シーン)
: 第二小隊二号機バックアップ(指揮担当)。階級は巡査。静岡県藤枝市出身。
: 東京大学卒。第二小隊で唯一の妻帯者である。
: 公務員一家に生まれ、かつてはコンピュータ関連会社の優秀なサラリーマン〔小説版『TOKYO WAR』では地元で役所勤め。また、小説版『ブラック・ジャック(前編)』では総合商社に勤務。〕であったが、ふとした気の迷いから警察官に転職し、後藤のスカウトで特車二課に配属された。
: 気が弱いためフォワードの太田の暴走を止められず、胃薬を常用している。後に二号機のバックアップを交替し、後方支援(輸送車)に回るが、劇場版シリーズなどで香貫花や熊耳が不在の場合は、輸送車から二号機を指揮する姿も見られた。
: 身体を張る職務は苦手だが、コンピューターの扱いに長け、冷静かつ奥深い洞察力には他の隊員も一目を置く。
: 小説版『TOKYO WAR』では、後藤を除く旧第二小隊メンバーのなかでいち早くベイブリッジ事件の背後に複雑に絡む警察上層部の思惑を察知し、その後に起きる状況を予感していた。
: 普段は温厚だが、キレると眼鏡を光らせ、太田以上に暴走するようになる。この状態は香貫花に逆噴射と評されている。酒癖もかなり悪く、酔った時にもよく似た状態となる。
: 劇場版2では子供をもうけ、職場でも本庁総務部総務課長〔因みに、現実における警視庁総務部に総務課なる課は存在せず、架空の部署である。〕に栄転したが、終盤では自らその椅子を蹴り、かつての第二小隊の仲間と共に最前線で戦うことを選んだ。実写版では後藤の警備会社の倒産後に友人とソフトウェア会社を設立、成功を納めたことが語られている〔。
: 愛妻家兼恐妻家でもある。妻・多美子(声:TARAKO安達忍)は、漫画版では名前のみの登場であり、映像作品でも登場回数は少ない。また、精神的ストレスの影響がすぐに胃腸に出るタイプのようで、よく胃薬を飲んでいる(太田の行動が原因の一つでもあるが)。そのために太田からは「うまそうに胃薬を飲むなぁ!」と怒鳴りつけられたこともある。
; 山崎 ひろみ(やまざき ひろみ)
: 声 - 郷里大輔 演 - 小日向大輔(実写版の回想シーン)
: 第二小隊後方支援担当。階級は巡査。沖縄県石垣島出身。通称「ひろみちゃん」。
: 身長2メートルを超す強面の巨漢で、レイバー操縦技能は持つが、イングラムのコクピットの狭さから搭乗できず〔ドーファンにも搭乗できない。〕、後方支援に回る。なお警察に入った理由は、実家が漁師であるが、本人はとても船に弱い体質であるからである。
: その体躯ゆえに重火器を任される場合が多い。〔通常なら腹這いで撃たなければならない様な強力な反動があるライフルすら立射できる。リボルバーカノンさえも撃つことができる。〕しかし、その外見に似合わず器用で、世話好きな心優しい男である。また、涙もろく恐がりであり、争い事を好まず、進士と並ぶ第二小隊の良識人である。
: 特車二課で最も動植物に関する理解が深く、課内で飼われているニワトリの世話や、畑での野菜栽培は彼が率先して行っている。新OVA版では野明が拾った仔猫を離乳前と見定め、それに対応した世話も心得ているなど、獣医並みの博識を見せた〔クジラなど海洋生物にも詳しい。〕。
: 料理も特車二課随一といわれるほどの腕前である。また、腕前は定かではないが、漫画版ではアコースティック・ギターを弾くこともある。
: 性格的に控えめな分、口数が少ないというキャプションもあるが、映像メディアでは結構しゃべっている。
: 酒は下戸で日本酒ならお猪口1杯で酔っぱらってしまう。
: 劇中では二度に渡って彼にそっくりな怪物が登場している。
: 小説版では故郷に許婚がいる。エキゾチック美人らしい。
: 他のメンバーが異動した後も、トマト畑や鶏舎の鶏を気にかけ二課に残り、先輩として後輩の世話をしているようである〔折り合いはあまり良くなかった。〕。なお、漫画版では畑や鶏舎の描写はない〔連載終了後のゆうきのコメントでは、進士と同じくもっと出番を増やしてあげればよかったと述べている〕。実写版では、その後帰郷して家業を継いだ事が語られている〔。
; 香貫花・クランシー(かぬか・クランシー)
: 声 - 井上瑤 / 天野由梨(『スーパーロボット大戦Operation Extend』) 演 - Hanaco(実写版の回想シーン)
: 第二小隊二号機バックアップ(指揮担当)。階級は巡査部長相当のSergeant。アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル出身。
: ニューヨーク市警察から半年間、研修のため特車二課に派遣されてきた日系3世の女性警察官。太田の暴走を抑えられない進士に代わって2号機のバックアップに就いた。臨時の場合などは自らレイバーの操縦を行うこともあり、こちらも高い技術を持っている。
: ニューヨークのポリスアカデミーを首席で卒業。特捜部に在任中は、マサチューセッツ工科大学に聴講生として在籍し、電子工学の修士課程を優秀な成績で修了した。
: 柔道四段、合気道三段、茶道裏千家師範の資格を持ち、射撃や爆発物処理にも長けている。スポーツも万能で、英語や日本語の他に、独、仏、蘭、北京語も堪能である。また、趣味として乗馬と囲碁を嗜む。
: クールで現実主義者だが、太田とは本質的には同じ性格の持ち主なため、わりとウマが合うらしい。
: 実際は、過激な破壊行動によって手に負えなくなった市警察が研修名目で送った、事実上の島流しともいえる。もっとも太田よりは精神年齢的に「大人」で、叱りつけることが殆んど。遊馬曰く「太田は香貫花の尻に敷かれている」。
: 誕生日には太田と国際電話で話すなど、親密な関係を保っているようである。
: コルト・ガバメントM1911A1を愛用の拳銃とし、日本でも堂々とこれを持ち歩く。米軍横田基地経由で来日したために持ち込めた代物だが、後藤いわく「言うまでもなく銃砲等不法所持」である。劇場版ではオートマグを使用した。
: テレビアニメ版で登場する愛車は、桃色のポルシェ911タルガである。
: 描かれたエピソードは少ないが、第二小隊では野明に次ぐ酒豪である。新OVA版では熊耳との口論に夢中になり、野明をも酔い潰している。
: 主にアニメ版で活躍するが、漫画版でも児童人身売買に関する捜査のために、ニューヨーク市警から出張して来た刑事として登場している。
: 幼少の頃、両親が強盗に殺害され、以後祖母に育てられたエピソードが、数コマではあるが掲載されている。テレビアニメ版では祖父は朝鮮戦争で戦死、若かりし頃の祖母は香貫花に瓜二つだった。
; 熊耳 武緒(くまがみ たけお) 
: 声 - 横沢啓子 演 - 里中まい(実写版の回想シーン)
: 第二小隊二号機バックアップ(指揮担当)(→一号機バックアップ(漫画版))。階級は巡査部長兵庫県西宮市出身。通称お武さん(おたけさん)。
: 漫画版では2巻で初登場、進士に代わって二号機バックアップを務めることになった(この事情は漫画版あらすじ参照)。操縦技術に関しては隊内でも1、2を争うほどだが、指揮やバックアップ要員に向かずそもそもフォワードをやる以外に使い道がない太田の存在により、指揮担当となる。テレビアニメ版では帰国した香貫花の後任として、第26話で初登場。ゆうきまさみによると本来第二小隊の重石になるはずだった香貫花の代わりに急遽用意したキャラで、詳しい設定が固まらない内に登場することになったという。
: 文武両道に秀でた才媛で、自分にも他人にも厳しく律する性格の持ち主である。漫画版では、傍若無人な太田が恐れて敬語で接する唯一の同僚で、他のシリーズでもその面が強調されることが多い。後藤の期待を汲む形で自身を「学級委員」と位置付け、第二小隊の面々をまとめる副隊長的な存在。ただし、普段はわりと気さくに接しており、まとめ役としての気配りも行き届いている。事実上、後藤の右腕で彼女に丸投げされている業務(データ解析、訓練計画の策定など)も多い。
: 中国返還前の香港警察への派遣時代、シャフトエンタープライズのリチャード・王(=内海)とは、ただならぬ関係にあった。帰国後も王への特別な感情を引きずり続けているようで、王のグレイトウォール号海外脱出計画前後の彼女の心理的葛藤は見所である。その時期の出来事に関しては、小説版『香港小夜曲』に詳しい。
: 香港時代には「ジャックナイフ」と呼ばれていたと自分も「カミソリ」と呼ばれていた後藤が語っている。
: テレビアニメ版などでは、前任者であった香貫花との対面を果たしている。ともに優秀、実力主義者でありながら、あくまでアメリカ人としての価値観を持つ香貫花と、日本的な熊耳とでは、最悪の相性であった。漫画版で香貫花が登場した際も、王との個人的な関係を詮索してくる香貫花に熊耳が露骨な嫌悪感を抱くなど両者の関係は険悪そのもの。
: 特車二課を離れた後は、神奈川県警察交通機動隊のレイバー隊副隊長に抜擢された。
: 父親は"桂花女子大"に勤める誠治、母親は専業主婦の瀧子。性格からは想像もできないが、心霊現象が好きな父親に脅かされて育ったため、怖い話や怖い物が気絶するほど苦手である。また、絵心も今一つ。番外編「太田さんのヒミツ」では、急に毎日定時にあがるようになった太田について、勝手に「女性との同棲」と結論づけて勝手に不謹慎だと盛り上がる、おちゃめな一面も。
: 「篠原重工汚職事件」で悩む余り、隊の士気や人間関係にまで深刻な影響を及ぼすようになった遊馬と、そんな遊馬を見ていられず落ち込む野明への配慮から、後藤の指示でバックアップ交替の措置と野明との同部屋生活を開始する。遊馬が立ち直り、後藤に野明とのコンビ復活を申し入れた後も措置は解除されていない。だが、熊耳自身が一身上の都合により辞職願いを出して失踪した事情で、遊馬が野明と太田の指揮を両方担う状況に陥る。二課襲撃事件後も熊耳が「休職中」のため彼女の現場復帰まで続くことになった。
; 空谷 みどり(そらたに みどり)
: 声 - 石村知子(旧芸名:柊美冬 → 鶴野恭子)
: 第二小隊三号機バックアップ(指揮担当)。階級は巡査
: プレイステーション版『機動警察パトレイバー 〜ゲームエディション〜』のみに登場するキャラクター。かなりの天然ボケであり、環境テロ組織「海の家」を知らず、シバが説明した際にも「海の家」を「地球に優しいテロリスト」と笑顔で評して、シバをズッコケさせた。野明に代わって、上海亭への出前の注文係を担当するようになる。プロレスが好きで、観戦中には我を忘れる。その際近くにいると、無意識に関節技を極められることになる。
: 大怪我を負って道路に倒れこんでいたクリシュナ・アマルナートを助けたことで、主人公と彼女にクリシュナと奇妙な縁が出来る。伯父は東京下町で病院を営んでいる。なお、クリシュナを逮捕した際手錠を掛ける前に、関節技をかけて謝らせた。他にも、ファンだった引退プロレスラーが酒によってレイバーを乗り回して暴れた際には、その本性にショックを受け、本気でキレていた。
: ゲーム中では空谷の相棒として三号機フォワードのメンバーが同時に配属されていたが、彼は劇中ではその容姿と氏名が明らかにならず、隊員からも「三号機」(空谷からは他にも「巡査」とも)としか呼ばれることが無かった。
: ゲーム完成前に「東京ゲームショウ99」で事前に発表された資料では「空谷みあ」の名称で、製品版とは印象が大きく異なる容姿のイラストが添えられていた。また、三号機フォワードに関してもこの段階では「森園健」の名称と全身イラストが添えられていた。共にデザインは高田明美の手によるもの。それぞれのイラストはスタジオぴえろHP内の高田のコラムの過去ログで今も参照できる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「機動警察パトレイバーの登場人物」の詳細全文を読む




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