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『正しい戦争と不正な戦争』(Just and Unjust Wars)とはアメリカの政治哲学者マイケル・ウォルツァーによって執筆され1977年に出版された、正戦論の著作である。 ==概要== 1935年に生まれたウォルツァーはハーヴァード大学で政治学の博士号を取得し、『義務に関する十一の試論』(1970年)、『出エジプトと解放の政治学』(1985年)、『解釈としての社会批判』(1987年)などの政治哲学の著作を発表している。本書は1977年に初版が出版され、現在までベーシック・ブックス社(Basic Books)から、2版1992年、 3版2000年, 4版2006年と版を重ねており、現在ではベーシック・ブックス・クラシックス・シリーズ。(Basic Books Classics)に含まれている。2008年に日本語版が風行社から萩原能久らの翻訳により出版された。 本書の章立ては、第1章「リアリズム」に抗して 、第2章戦争の犯罪、第3章戦争のルール、第4章国際社会の法と秩序、第5章先制行動、第6章内政干渉、第7章戦争目的、そして勝利の重要性、第8章戦争の手段、そして正しく戦うことの重要性、第9章非戦闘員の保護と軍事的必要性、第10章民間人に対する戦争、第11章ゲリラ戦、第12章テロリズム、第13章復仇、第14章勝利と正しく戦うこと、第15章侵略と中立、第16章最高度緊急事態、第17章核抑止、第18章侵略という犯罪、第19章戦争犯罪から構成されている。 ウォルツァーは本書で戦争に関する規範的議論を法学ではなく政治哲学の観点から基礎付けることを試みている〔ウォルツァー著、荻原能久訳『正しい戦争と不正な戦争』(風行社、2008年)p. 31.を参照。以下同書より参照されたい。〕。戦争の道徳的現実を明らかにすることが本書の研究の意図と位置づけられている〔ウォルツァー、p. 67.〕。このことを明らかにするために二種類の問題があることを指摘し、それは戦争への正義に関する開戦法規と戦争における正義に関する交戦法規に区分できると論じる〔ウォルツァー、p. 81.〕ウォルツァーが取り上げている論点の一つに勝利することと正しく戦うことのジレンマがあり、このジレンマを解決するためには切迫した危険に直面することで戦争法規を無効化する道徳的根拠を考察している〔ウォルツァー、p. 430〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「正しい戦争と不正な戦争」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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